ジャズの設計図
分析をすること
名曲の設計図という本がありますが、ジャズも分析をして、その仕組みを知ることが大切です。
ジャズギターをある程度弾けるように早くなりたい!
以前、生徒に「ジャズ学習の近道」について質問は受けました。
answer
あると言えばありますが、近道といえど時間はかかります。
answer
師事したから上手くなれるわけではなく、
沢山の情報と、沢山の練習課題で迷ってしまわないように、講師は道案内をするしか出来ないのです。
上達の差
レッスンでは、生徒さんの技術&理解力に合わせて内容を微調整しています。同じようなレッスンをしていても、上達がスムーズな方、つまづいてしまう方、そのつまづき方も人それぞれで、色々な要因が関係してきます。
実際には、スムーズな時期はありますが、ずっとスムーズに上達される方はほとんどいません。ただ、スムーズに上達出来る方に共通していることは、「出来ないことや難しいことを楽しんでいる」方が多いということです。
上達に関係すること
- ギターの演奏技術(フィジカルな面)
- 指板の把握力
- 理論の理解力
- 音楽の理解力
- 譜面の理解力
- リスニング量
- 練習時間
- 情報収集力
- 忍耐力
- 行動力
- 性格・・・・・口調、などなど
ポイント
はい、これがビックリ!
経験者の方が入会される時は、色々とお話の内容を伺うより、口調を聞いたり、1曲一緒に演奏した方がその方の傾向がよく分かったりします。その方の演奏レベルにより必要な力は様々ですが、この「アドリブ・ステップアップ」では、上級者になるための大切な要素である「分析力」について考えていきましょう。
分析
楽器屋さんや書店、または知人宅で「誰かのコピー譜面」を見たとします。例えば、マイルス・デイビスのソロコピーだったとしましょう。その時に「うわっ!マイルスはこんな面白いアプローチをしてる!!」そんな風に譜面からアイデアを読み取ることが出来れば、自身の演奏に応用が出来ると思います。反対に、アイデアを読み取れずフレーズとしてだけ覚えてしまうと・・・。家に帰るまで覚えておくことさえ厳しいかも知れませんね。覚えていたとしても弾いて終わり・・・。自分の演奏が進歩していきません。
分析力は「どのような意図で演奏しているかを音や譜面から読み取る能力」です。分析力を身に付けるには相応の時間がかかります。譜面が少しずつ「ジャズラインの設計図のように」見えてくるまでトレーニングをしていきましょう。ただし、「分析力が身に付く=良い音楽を演奏出来る」・・・・わけではありません。分析力はあくまでジャズ語法の設計図であり、良い音楽かどうかは、そこから自身の演奏にどれだけ応用、練習していくかの問題です。
分析を行うために必要なこと
読譜力
ギタリストは全般的に譜面(おたまじゃくし)を読むのが苦手な傾向にあります。レッスンにいらっしゃる方も大半はあまりスムーズではありません。譜面を読めるようにするには時間がかかります。そのためか「譜面が読めるようにならなくても指板で音が分かれば良いのでは?」と質問されることもあります。
しかし、譜面が読めるのと、読めないのでは、情報収集力が全然違ってきます。同じ譜面を渡しても譜面が読める方の方がキャッチできる情報が多いのです。
音程(度数)の理解
コードに対する度数がある程度、答えられること。アルペジオやスケールを理解していることも大切です。度数を読むことが遅ければ、当然分析力は弱くなります。また度数が読めても、アルペジオ、スケールを理解していないと、せっかく分かった度数なのに、何を演奏しているか考えることも出来ません。
反復しかない
ポイント
調号、キー、音程、コード構成音、スケールなど、決まっていることに関しては、反復練習しかありません。「何回考えたか?」「学習にムラがないように、毎日コツコツ反復練習」これで数ヶ月〜1年やってみてください。だんだんとスムーズになっていきます。いきなり「12keyで出来なければいけない!」なんて大きな目標を立てると挫折に繋がります。それは数年後のお話です。今トライしている楽曲からでOKです。次第にキーやコードが被るようになっていきます。「このコード進行は、前にも弾いたことがある!」と。その時は、きっと最初に学んだ時よりも早く習得出来ると思います。
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有料ですが、音楽ドリルも効果的です