スウィングって?
ジャズでは、8分音符をスウィングさせて演奏します。「スウィングしなけりゃ意味がない」なんて曲が存在するほど、ジャズでは大切なノリになります。
譜面上の記載と実際の演奏
下記のような記述が五線譜のすぐ上にある場合がありますが、厳密にはこれはスウィングではありません。
音の長さを数値化してみます。
4分音符の長さを10とした場合。8分音符は当然5:5の長さになります。16分音符であれば2,5:2,5:2,5:2,5と綺麗に割り切れます。
注意ポイント
最初に提示した譜面は3連符の頭と後なので6,6666:3,333と割り切れませんが、これではSwingではなく、跳ね過ぎてしまいます。
そこでもう少し前の音符を短くして、6:4程度(もっと言えば5,7:4,2ぐらい、のこりの0,1は頭に入れて最初の音を少し遅くする)が理想のスウィング感です。人によってスウィング感はまちまちです。また統一する必要もありません。
Kenny Burellのswing感を聴いてみよう!
Grant Greenのswing感を聴いてみよう!
Swingの流行り
上記の音源を聴いていただくと分かると思いますが、Bebop期の大御所プレイヤーは現代に比べると、すごく跳ねている感があります。これはジャズギターがブルースに根ざしているからかも知れません。最近のプレイヤーは全体的にとても重たく乗っていて、ほぼイーヴンの8分音符で演奏する傾向にあります。
ポイント
パーセンテージで言えば、「0.5 ー 5 ー 4.5」のイメージです。
後ろの4.5と頭の0.5が繋がっていてイーヴンに聴こえます。
ジョン・スコフィールド 止まっちゃいそう(笑)
ピーター・バーンスタインもとっても重い!
ジョン・アバークロンビー。レイドバック感とラッシュ感が気持ちいい!
好きなアーティストを聴こう
あくまで理解するために数値化したまでです。スウィングのノリは、良いジャズを沢山聴くことで養われています。憧れのアーティストを見付けて、とことん採譜(耳コピ)してみてください。気付くとノリが身体に入ってきますよ!