憧れを探す
ポイント
あなたが初心者であれば、アイドル的存在のミュージシャンを見つけて下さい!
出来れば同じ楽器のプレイヤーが理想です。
しばらくの間、そのミュージシャンの虜になって下さい。普段から、そのミュージシャンの演奏にどっぷり浸かって、「なんとか、この人のように弾いてみたい!」と思える存在を見つけて下さい。「沢山ミュージシャンが居るから一人なんて選べませんか?」、そんなこと言わずに見つかるまで沢山ジャズを聴いてくださいね。
追いかける
憧れのミュージシャンを必死で追いかけると、そのミュージシャンがあなたのジャズ知識、演奏を、ある程度のレベルまで連れて行ってくれます。
それはつまり、こういう事です。インターネットの普及で簡単に音源や譜面が手に入ります。たやすく手に入れたものは、得てして簡単に忘れるものですし、その重要性に気付くことが出来ません。私はストリーミングで音楽を聴いているより、CDで買ってジャケットを見ながら聴いた音楽の方が心に残っています。
憧れのアーティストが見つかったら
- そのミュージシャンの演奏を追いかけ(色々な盤を買いましょう)
- そのミュージシャンの共演者を知る(ライナーノーツが読める国内盤も良い!)
- そのミュージシャンの過去を知り(雑誌やネットで情報を集める)
- そのミュージシャンが影響を受けたミュージシャンを聴き(歴史を遡る)
- そのミュージシャンがどう影響を受けたかを知る。(採譜する)
- 更には、そのミュージシャンがどう発展させたかを知る(分析する)
- 同じミュージシャンから影響を受けた同世代のミュージシャンを知り
- ジャズの知識から演奏のスタイルの違いなど、理解を深めていきます。
好きだから出来る
ジャズの樹形図を遡って行くには時間はかかりますよ。好きじゃなければ出来ません。ジャズは芸術です。芸術には伝統を重んじる心があります。誰しもそのことを理解した上で伝統から更なる発展をしていきます。ジャズの歴史を遡らなければ、アドリブが出来たとしても、ジャズにはなりません。目指すものが「ジャズ」であるならば、しっかりと歴史を学び、伝統を継承しましょう。
経験談
インターネットも普及していない時代、私はディスクガイド的な本を買って、名盤的なものはとことん聞きました。週に1回は中古CDショップへ行きました。レッスンを受けていて師匠が「この盤は良いぞ!」って教えてくれた盤は探し出して聴きました。ジャズ喫茶で教えてもらった情報(リスナーとしての観点)は家で何度も確認しました。ジャズが好きで好きで、他のジャンルを拒絶するぐらいのめり込んでいて、気付いたら、耳からの情報としっかりと結びついた状態で、ジャズの知識が身体に入っていました。