アルペジオを発展させる!
Today's mini Lesson
先日、学生の演奏している動画を見ていたときの事、同じようなアルペジオを、みんなが演奏しているのが妙に気になりました。確かに基本に忠実で、ジャズらしくて、良いフレーズなのですが、もう少しバリエーションが出てくると良いのにな〜と思ってしまったので、本日のお題は「アルペジオを発展させましょう」。アイデアを広げていきましょうね!
同じものをずっと弾いていると飽きます。あんなに自分が好きなラインだったのに、生徒達に説明し過ぎて、自分で飽きてしまったフレーズも多々あります(笑)
Two-Five Jazz line
注意ポイント
丁寧なラインです。Gm7(9)のアルペジオから、スムーズにC7の3rd音(E音)へ着地。C7では1、3拍の頭にコードトーンをしっかり配置して、次のFM7の3rd音(A音)へ囲みのアプローチをしています。
Ex.1 マイナーメジャー7th化
注意ポイント
●GmM7のアルペジオにしました。マイナーの時にMelodic minorを使用することも出来ます。すると、♭7thの音(F音)はMajor7thの音(F#音)へと変化します。これをアルペジオとして使用してもOKです。(Gm7→GmM7)
●C7はAugmentアルペジオからの9th解決です。
Ex.2 マイナー6th(9)化
注意ポイント
●Gm6(9)のアルペジオです。独特の雰囲気がありますね!少しJapaneseな雰囲気も感じ取れます。
●C7はCombination of Diminish Scaleから派生された型を利用しています。
Ex.3 4度インターバルの導入
注意ポイント
●Gmのコードのままなのですが、「D-G-A」という音のグループが「完全4度、長2度」になっています。ラインの中に4度音程を導入すると面白く聴こえますね!
Ex.4 小節線を超える
注意ポイント
●3拍目の頭までは「B♭sus2」、3拍目の裏から2小節目の頭までが「Dm7」を想定しています。小節線をはみ出すように音を配置しています。着地する感がなくなるので、コード進行という束縛から離れ、自由になることが出来ます。
Ex.5 3連のグループで
注意ポイント
●3連で同様のラインを弾いてみました。上昇感をより強く表現することが可能となります。
●C7では裏コード(G♭7)を想定して急下降しています。
All Phrases PDF file
今回ご紹介した全てのフレーズをまとめたPDF fileをご用意しました。
まとめてダウンロードして練習してみてくださいね。