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Barney Kessel / St.thomas
YouTube
44秒〜あたりからです。
Analyze
譜面
分析
「St.Thomas」は上記、記載ジャケットの「Jerry Beans」というアルバムに収録されていますが、今回はYouTubeから最初の2コーラスの採譜です。ケッセルらしい明朗な歌い回しが良いですね。
■1〜3小節目と5〜7小節目が同じような歌い回しになっています。コール&レスポンス的な演奏。1〜3小節目が「問いかけ」、5〜7小節目が「answer的」です。どちらも前小節の4拍目から「ミファソ」と入っていることも大切です。
■9、10小節目は同音型での下降。こういったラインを弾く際は、辿り着く場所をイメージしています。今回はA7の3拍目のE音ですね。
■11小節目の4拍目の裏のB音は次のG7の先取りと考えましょう。めちゃくちゃ細かいですが、些細な所まで分析していきます。
■続く2コーラス目でも、コール&レスポンス的な歌い回しをしています。21、22小節目のD音の装飾、E音の装飾、G音の装飾と、Cメジャースケールの音を装飾しています(F音はAvoid Noteなので狙わない)ジャズのラインのポイントはこういった装飾にあります。(勿論、ほかにもリズム、アーティキュレーション、サウンドなどありますけどね)
■25小節目から、1コーラス目と同様の平行移動のアプローチ。27、28小節目も1コーラス目と同じようなポジションを取っています。