Mistletoe Music School Yamada Room カナダ放浪記

カナダ放浪記#15 〜心機一転〜

2002年の春から秋にかけてボクはCANADAのトロントへ行ってきました。
それはスリルと興奮の連続の冒険をしているようでした。
ここでは、そんなカナダの旅を少しずつ書いていこうと思います。

心機一転

その頃、日本ではワールド・カップが開催間近となりユースホステルでは日本人と韓国人の話題はサッカー話で持ちきりでした。サッカーには全くと言っていいほど興味の無いボクは一人「ボ~」っとしている時間が増えました。特に夜はパトリックとの練習が終わると部屋で早く休むことも多くなりました。 この時期のユースホステル内の日本人の数はピークに達していたと思います。

ボクはタカとリーで地下にあるキッチンで、また1Fにあるソファーで話しをしていました。タカは近々、もう一度アメリカへ入国を試みるとの事。リーは良いマンションを見つけたとの事。しかし、ボクは未だに先日のローンとケニーの出来事を引きずっていました。

ボクはパトリックと遊びユースで早く休もうとしましたが、どうにも寝苦しい・・・。 夜も更け、ステイしている人達が各人の部屋で休む時間にボクは一人1Fでラジオ放送に耳を傾けながら、今後の自分の方向を考えていました。 そのストレスから、ボクはどうにも我慢が出来なくなりコンビニへ行き、買ってはいけない物を買ってしまいました。店員の薦めで「Players light」という銘柄を購入してしまいました。これが何か分かります?毒です毒・・・・タバコです。

その翌日、一人で湖の方へと歩きだしました・・・(死ぬつもりはないから、安心して)ベンチに座り、湖と青い空をボ~っと眺め、高く青い空に遠い我が国を思ったり、視界を横切る飛行機をしばらく眺めながら「あとどの位カナダに居られるか」を考えていました。またある日曜日にユースホステル前の教会へタカと2人で入りました。とても素敵な歌に惹かれて集会が始まる時間を聴き、一度参加してみることにしました。キリスト教徒ではありませんが、入り口に立つとすぐに席まで案内されました。言葉があまりよく分からないので彼等が今何をしているのか検討もつきませんでしたが、 あの合唱の素晴らしいこと!!初めての体験でした。神秘的な教会音楽は、とても平和的で心の乱れを落ち着かせてくれました。なんて言うと作ったような感じに聴こえますが、 教会の響きといい、音楽といい今まで想像していた暗いイメージはボクの頭からは消え去り、その人々と音に魅せられました。素敵な経験でしたね。

この頃から、ボクはなんとか頑張ろうと思うようになりました。しばらくするとユース・ホステルの前でリーが嬉しそうに話してきました。「部屋が決まった」との事!

やまだ
「おぉ、あめでとう!カナダで部屋を借りるのってどうやるの?」

リーが言うには身分証を見せて、前金を払って借りられたとのこと!

やまだ
「チャンスだ!!」

そう思ったボクはリーに駄目もとで「一緒に住みたい」と言っていました。するとリーは快くOKしてくれ、この日お互いの新しい生活を祝って近くのブルースバーにタカも連れて3人で飲みに行きました。もうワールドカップは始まってましたからバーは凄い賑わいでしたよ。相変わらず興味の無いことには全く関心の無いボクでしたが、新しい生活が始まること、そして彼と住むことでかなりの額を節約できることは本当に嬉しかったです。ユースホステルのTVルームは色んな国の人がサッカー中継に夢中でした。当然ですが、日本の試合が行われる時間はトロントでは明け方・・・みんな朝早くからTVルームに集合していました。ボクはといえば、寝ているか、$1のチョコレート・ドリンク(まぁ、ココアですな)を味わっている頃です。チョコレート・ドリンクって最近は日本でも手に入りますが、トロントに行って初めて飲んだ物の1つです。ホットはココアみたいで飲めるのですが、アイスとなると甘い、甘い。最初の100mlくらいは美味しいけれど、それ以上は気持ちが悪くなります。

さて、タカの出発日がきました。トロントでは本当にお世話になったのでユニオン・ステーションまでリーと3人でタカを見送りに行きました。タカのスーツケースはよくある巨大な物ですが、タイヤが1つ壊れてて1人ではちょっぴり大変そうでしたから。初めて見たユニオン・ステーションはまるで空港のような場所でした。

やまだ
「1人だったら心細いだろう・・・」

お礼とこれからの旅の成功を望みボク達は別れました。その日、いつものようにパトリックと練習して帰るとロビーにどこかで会った顔が・・・

やまだ
「タカっ!」

ビックリしましたよ・・朝、見送ったばかりのタカが今、目の前にいるのですから・・。話を聞くとやはり入国が出来なくて戻ってきたそうな・・・それにしても部屋があって良かった、良かった。再会を祝って一緒に食事を取りました。飲み?・・・そうそうタカは酒を飲まないんですよ!いつもコーラだったかなぁ。タカは今後のことを一切考えていなかったようでとても悩んでいました。そんな姿を見たらほっとけません!これが日本人の仲間意識だろうか・・・私は「リーにお願いしてあげるから、一緒に住もうか?」 と提案していました。勿論、その後リーに話すと快くOKしてくれました。聞く話では部屋はかなり大きいそうでした。ただワンルームなので女を連れ込むのは出来ませんね・・・。

引越しの日が決まるとそれに合わせて、料金のリファウンドをし期待が膨らみました。残り数日となったある日、一人の日本人がユースホステルに居ました。この子が可笑しい・・。彼を知っている人は是非連絡が欲しいです。彼の詳細はこうです。

所持金・・・100万円!(リッチだ!なんでそんなに持ってるの?)

持ち物・・・洋服とバリカン(なんでバリカンなん?)

ステイ期間・・・実はホテルの予約をしていなかったらしく、今日はたまたまユースホステルが空いていたけれど明日は満室だとスタッフに言われた・・・らしい。つまり明日の部屋がない!

はい次々・・・今後の予定、日本に残してきた彼女と来年ロサンジェルスで落ち合うことになっている!(どんなラブストーリーなん?)

話によれば、バリカンはその彼女が空港に見送りに来てくれたときに貰ったそうな・・・しかし、一体トロントに何しにきたの?何がしたいの?って感じ。彼のその後の生活は今でも気になります。とりあえず、その日の内にトロントにある安いホテルの場所、観光案内所を教えてあげましたが、ちゃんと調べて来いよ!

さてさて、明日は引越しです。

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