Jim Hall / Twister
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9分9秒からTwistter、13分ぐらいから刻みが始まります
Analyze
さて、今回はJim Hallの刻みの部分です。Harmonized Bass Lineと呼ばれる技術。Bill Evansとの名盤Undercurrentに収録されているMy Funny Valentineが有名ですけど、このテリークラークとのDUOもまた秀逸。ドラムとDUOでなかなかこんな風には演奏出来ません。
譜面
分析
循環進行には半音上から
1〜4小節目はE Keyの循環進行 E7-C#7-F#m7-B7です。全て半音上からアプローチをしています。
5〜8小節目
5小節目が1コーラスの頭です。E7とB7を繰り返すただのドミナントアプローチですが、リズムのキレが素晴らしいですね。
11、12小節目
E7からはC#7(VI7)までは半音進行ですね。通常のブルースだと
E7-A7-G#m7-C#7となるのが一般的ですが、A7の裏コードでE♭7、G#m7をG#7にして裏コードD7です。
13小節目
ツーファイブの箇所はネタとして覚えておくといいですね。1つずつ説明すると、F#m7、C#7/G#、A7、A#7、(C#7はF#m7のドミナント)(A7はF#m7の3度をベースに持ちますがB7へのダブルクロマチックアプローチ)
14小節目
B7、C7、B7、F7(C7はクロマチックアプローチ)(F7はB7の裏コード)
15、16小節目
ここでも冒頭と同じような循環進行を半音上からアプローチしています。
19、20小節目
E7からA7へと繋がるライン。2拍目の♭7thベースからクロマチックの動きがとってもスムーズです。
23、24小節目
1コーラス目と違う箇所を裏進行。元はE7-A7-G#m7-C#7です。B♭7はE7の裏。E♭7はA7の裏。G#m7は7th化させています。
25小節目
F#m7、F#m7/A、C#7/G#、Gm7(F#m7/Aは3度ベース展開、C#7/G#はドミナントアプローチの5度ベース、Gm7は次のF#m7へのクロマチックアプローチ)
26小節目
ツーファイブ分割のアプローチですね。本来は25、26小節目でF#m7-B7となるところを、F#m7、F#m7-B7としています。ベーシストは普通にやっていきます。
29小節目〜
Jim Hallを聴いていると耳にタコが出来るぐらいこのコードが聴き取れます。Diminishの4度堆積コードと捉えています。
39、40小節目
I-IV-#IVdim-Iは定番の終わり方です。覚えておきましょう。