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ジャズでのTAB譜と運指について考える

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ジャズらしくならないのは運指が関係している


生徒様で多い問題の1つがペンタトニックのポジションが染み込んでいて、ジャズらしい歌い回しにならないということ。

ペンタトニックのポジションや運指自体、それはそれで悪くないと思うのですが、レガート(ハンマリングやプリング、スライド)の入る位置なども一緒に指癖になってしまっているために、どこかロックっぽい歌い回しになっていることが多々あります。まずはその事に気付いてもらえるようにレッスンしています。

 

運指がスタイルを作る

どこでポジション移動をさせ、どこでレガートをさせるか?それはどんな運指を取るかによって決まってきます。そして小さな1つ1つの組み合わせがその人それぞれのスタイルを作っていきます。現在ではYouTubeなどでアーティストの映像が見ることが出来ますので、「音は合っているのに何か違う?」と感じている時は、良いニュアンスで弾けていないのかも知れません。(他にもリズム的な要因、音色の要因もあります)

ポイント

初心者〜中級者はレガートの位置まで、そっくりになるまで、
何度も何度も見て、聞いて、模倣してみましょう。
次第にジャズらしいニュアンスになってきます。

憧れと自分を区別する

私自身は研究者でも、誰かのアーティストの演奏を模倣しているわけでもないので、採譜の際に、”全て”の運指を自身の演奏に取り入れることは重視しておりません。ただ、自分が「なるほど」と思ったところは採用しています。また、レッスンでは私の運指を生徒に押し付けないようにも意識しています。生徒が持っている良いものも崩してしまうかも知れないから生徒がジャズ経験者であれば尚更です。私の演奏で好きな箇所があれば、生徒の運指は自ずと似た運指になっていきます。勿論、技術内容によっては運指をオススメすることもありますが。。。

また、指の長さや太さ、曲がる角度など、人それぞれです。Jimmy Raneyのように滑らかに弾けたら良いなと憧れます。Peter Bernsteinのように3本指だけで流麗に弾けたら良いなと憧れます。Gilad Hekselmanのように指が広がれば良いな!と憧れます。しかし、

注意ポイント

憧れと自分の方向性はしっかりと区別する必要があると思います。


自分の指と彼らの指は長さも太さも異なるわけなので、無理をしたら怪我に繋がってしまうこともあります。

Jimmy Raney


この映像を初めて見た時は、あまりの滑らかな動きに衝撃でした!

Peter Bernstein

3:50〜Peterのソロが始まります。3本指でほとんど演奏しています。

Gilad Hekselman

よく開きますね〜。

五線譜が読めるようになってきたらTAB譜が邪魔で・・・


本当にそうですか??

ポイント

実は私はTAB譜賛成派です。もちろん、TAB譜は数字と音名とがリンクしていなかったら情報量はとても少ないのですが、前述のように運指がスタイルを作っていくのです。運指を決定するには五線譜だけでは不十分なのです。レッスンでもジャズ感が足りないな〜と思える方には、あえてTAB譜で譜面を書いてあげます。

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