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ジャズギター「テーマの弾き方」を学ぼう!

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テーマ


テーマは最初と最後にいつも演奏します、とても大切ですね。それなのに練習はアドリブの練習がメインになってしまうことが多いですよね。そもそもテーマってどう弾けば良いのか分かりませんし、教本に載っているのもアドリブ練習ばかりですし。ということで今回は「テーマのメロディ」についての考察してみましょう。

そのまま弾いたらカッコ良くない!


まず理解しないといけないのは「譜面通りにそのまま弾いても何も面白くない」ということ。ジャズにはカバーという概念はありません、「プレイヤーがどのようにテーマを演奏するか?」を聴く音楽です。スタンダード集を片手にジャズミュージシャンの演奏を聴いてみるのが一番かと思います。特にバラードでは半分ソロのような演奏もあって、私は学生時代に「これはテーマなのか?ソロなのか?」とても迷いました・・・正解は「ソロっぽいテーマ」です。ジャズ練習初期はどうしても、テーマはテーマ。ソロはソロと区切って考えてしまいがちですが、イントロからテーマへ、テーマからソロへと自然と流れていくと良いですよね。

フェイク


テーマを崩して演奏することを「フェイクする」と言います。大胆にフェイクするには、使用可能な音階などを学ばなければいけませんが、ちょっとしたフェイクであれば音を装飾するだけでもなんとかなります。

メロディ・フェイク

  • 「リズム」を変化させる
  • 「音の高さ」を変えてしまう
  • 音数を増減させる
  • 音色を変化させる

Themeを分析しよう!


私は学生時代にジム・ホールのテーマの演奏をよくコピーしていました。ジムのメロディフェイクはすごく表情豊かで、1音1音の音色も美しいので凄く魅力的でした。時には「このテーマの崩し方は作り込んでいるのでは!?」と感じたこともありました。今回はパブリックドメイン楽曲、ジェローム・カーンのAll The Things You Areをチェックしてみましょう。ジム・ホールはこの曲を好んで演奏しているため沢山のCDで聴くことが出来ますが、私が1番好きなのは「Three」に収められているテイク!

Jim Hall All The Things You Are

譜面には限界があることを知ろう



MIDIだとこんな感じです。なんか違いますよね。上記の譜面を弾いてもジムホールのような演奏にはなりません。微妙なタッチ、リズムを聴かなければいけません。とにかく学習初期は憧れのアーティストを見付けて、そっくりになるまで模倣することをオススメします。個性が必要になってくるのはもっと上手になってからの問題です。ジャズの即興演奏を目指すわけですから、暫くはとことんコピーして良いと思います。


例えば、私もアーティストのフレージング動画なんかを撮っていますが、これは弾いている音のご紹介であって雰囲気は各アーティストとは全然違いますよね。これって当たり前のことで、ニュアンス・ノリ・音色がいかに大事かという事が分かります。もちろん、ジャズのニュアンスをある程度体得したら、いつまでも誰かの演奏を追い掛けていないで、自分自身が好きなように演奏していきましょう。

Analyze


音源を良く聴いて情報をキャッチしましょう。

8小節目

テーマの頭のA♭音に向かっていきます。裏拍ではなく、ビートの頭なのでゆったりした感じがしますね。

9、12小節目

9小節目に聴こえる何気無いレガートのニュアンスが良いですよね!12小節目は次の小節に向かって同じように音が流れています。

15,16小節目

本来CM7が2小節の箇所。「B on C」的で、カッコいい!

17〜20小節目

オリジナルのテーマは4分音符だらけですけど、こんな風に連結すると凄く美しい!

23小節目

一旦、#11th音を出して5thに辿り着きます。考え過ぎかも知れませんが、15、16小節目CM7をBonCコード的に変化させたところからアイデアが繋がっているのかも知れません。「BonC=Cdim的」ですし、「Am7♭5ーD7ーGdimーGM7」というコード進行を取る時は#11thへ一旦着地させる事が少なくありません。

33、34小節目

前半とは別の下降モチーフとなりました。Fm7のメロディが入る直前(1拍裏)にゴーストノートのC音が入りますが、これがまた良いリズムを感じさせてくれます。

43小節目

最後をRoot音(A♭)に着地させないことで、段落感を作らずにそのままモチーフ展開へと発展させています。

テーマをもっと大切にしましょう


それ以外にも、イントロは通常D♭7(#9)ーC7(#9)ですが、D♭7(9)ーC7(9)で弾いていますね。また、最初のコード2つをよく聴いてみると、同じタッチではないので、ピックでオルタネイトで弾いている事が分かります。他にもサビのコードを弾く箇所のタッチの柔らかさとか、38小節目G♭7でコードを弾いた直後に出過ぎたヴォリュームを少し絞っていることとか、バックバンドに反応していることもありますから、注意深く聴いていきます。こんなこと好きな音楽でなければ出来ませんよね?だから憧れのアーティストを模倣するのが一番だと思います。

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Mistletoe Music School Jazz Classはジャズ初心者から上級者まで役に立つ情報をまとめて掲載しています。ギター教室Mistletoe Music Schoolは開校10年目の2014年に東京から神戸元町へと移転しました。現在は、対面レッスンだけでなくSkypeを利用したオンラインレッスンもあり、神戸だけではなく、日本全国、海外へも質の高いレッスンを提供できるようになりました。定期コースだけはなく単発でのレッスンも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

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