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ロックからジャズへ転向した方がよく弾くフレーズ

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初心者が共有する癖

レッスンでの指導歴が長くなってきて、指導した延生徒数が500人を超えた頃、レッスン生の大半が弾くフレーズがあることが分かってきました。ジャズを学んでいる生徒は、ロックから転向してくる方が圧倒的に多いのですが、初期の段階で頻繁に指摘するポイントでもあり、生徒本人はその音を出したい!という気持ちは全くなく、むしろ、ただスケールをなぞっている時に現れます。そんな指摘箇所を少しご紹介したいと思います。

やまだ
それらは手癖から出てくるフレーズなんです。

ヴィブラートの比較

ロックのヴィブラート

やまだ
細かく速いヴィブラートになっている方は結構多いです。


やまだ
B.B.Kingがこのタイプのチョーキングですね。

B.B.Kingが良い悪いの話ではなく、テンポに対して、どの程度の速さで揺らせているか?を私達は考えています。また弦をベンドするようにチョーキングをすると原音に対してピッチが高い方にしか揺れません。しかし、クラシックタイプのような弦をヘッド側、ボディ側に向かって振る事によって、ピッチは原音に対して、低い方、高い方、双方へ揺れます。

ポイント

ジャズではこちらの横ヴィブラート(ネックに対して平行)をよく使用します。


ジャズのヴィブラート

やまだ
Jim Hallの演奏で確認してみましょう。

ハードロックのヴィブラート

揺れが大きく激しい揺らす傾向にあります。

やまだ
こちらはまぁ・・・Youtubeなどでご確認ください。

鋭いグリッサンド

Rockでは、2フレットも3フレットも離れている場所から(時にはもっと離れた場所から)ターゲット音に向かってグリッサンドすることが多いです。物凄く鋭い音になります。ジャズではむしろ逆。

ポイント

大きなグリッサンドはゆっくりと持っていくこと、鋭いグリッサンドは1フレット上下からで十分です。

そして、Rockでは、フレーズが止まるとネック方向へグリッサンドされることが多いです。たまになら良いのですが、毎回やると聴いている方は気になります。実は初期のパットメセニーなんかも非常に多かったんですが、ニュアンスが伴っていればOKです。

よくやってしまうフレーズ

左のように弾いているつもりが、右のようにハンマリング・プリングがテンポに関係なく、とても速くなることが多いです。

ニュアンスが伴っていれば、このフレーズでも良いですのが、例えば、少し違う音へ持っていくのも良いかと思います。また8分音符で弾く時は1拍目の表から裏にかけてはレガートにしない方が良いと思います。

ポイント

縦揺れのヴィブラートや速いグリッサンドIN、OUT、詰め込んだフレーズがいけないわけではありません。ただそれが無意識に行われているからロック癖なのだと思います。意識してニュアンスが伴えば、全て良いサウンドへと変化します。

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