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ワンポイント・レッスン#61〜#70

投稿日:2018年12月10日 更新日:

無料ワンポイントレッスン#61〜#70

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。

第61回:アルペジオ

アルペジオとは
音を継続させながら分散和音を弾いていくこと。
初心者には右手の親指+人差し指+中指を使った
スリーフィンガーと呼ばれる弾き方に
馴染みがあるのではないでしょうか。
フィンガーピッキングに関しては以前、
第34回で取り上げたように最終的に小指まで使えるのが理想です。
今回はピックを持った状態でのアルペジオです。
まず
アルペジオを弾く時はコードフォームを押さえよう!
ということ。
これは、左手を安定させることでけではなく、
もし間違った弦を弾いてしまった時に
不協和音をださないためです。
では右手のピッキングについては2通り考えられます。
オルタネイトとエコノミー・ピッキングによるものです。
オルタネイトではダウン・アップを交互に行う為、
非常にリズムが安定しやすいのですが
弦移動がとても難しい為、初心者向けではないかも知れません。
続いてエコノミーはとても合理的なピッキングで弾き易いのですが
やはりリズムが安定しません。
どちらも一長一短なのですが、
私はアルペジオを最初からオルタネイトで弾いていました。
というのも最初に見た教本に
ギターはダウンとアップを繰り返して弾かなければいけない!
と思わせんばかりにオルタネイトを勧めていたので、
エコノミーというピッキングを知ったのは随分後になってからで、
かなりの下手っぴでした。
スウイープというテクニックを知るまではね。
しかしダウンピッキングで弾くかアップ・ピッキングで弾くか?
これはクラシック奏者が弾く指を決めるように
表現方法からしたらサウンドから選択するのが
最も良いのかも知れません。
事実、ダウンにはメロウなスピード感が、
アップにはシャープな鋭さが出しやすい気がします。
↑↑こんなことしてたら、かなり大変ですが・・・・。

第62回:市販教則本

「おっ、この教本良さそう」
そう楽器店で思って買って帰って読んでみても、
さっぱりで意味が分らない。
そんな経験はきっと多くの人がお持ちなのではないでしょうか?
なかには買ったはいいがほとんど開いてないような人もいたりして。
ここではJAZZの教本について考えてみます。
勿論、私も沢山の教本を買って勉強しました。
しかし教本を読んでも例題を弾いても全く上手くならないんです。
それは何故でしょう?
「何が悪いって教本が悪いに決まっています。」
現在手に入れることの出来る教本はいったいどうなっているのか?
①ここでこのスケールが使えます。
②このコードの時にこんな風に弾けますよ。
③アルペジオを弾いてみましょう。
④これは実際演奏した楽譜です。
⑤有名ギタリストのソロをみてみましょう

・・・・もういいでしょう。
私には著者が知識をもったいぶっているか
若しくは知識を言葉に変換できないのではと感じます。
それで売れるんですから良いものですね。
実際にはスケールに入る前にやることがありますし、
そのスケールをどう使用するかが分らないものです。
沢山のフレーズを沢山弾いて

その際、意識すること、どんな効果があるか?
そこまで書かれている本がどのくらいあるのでしょう
あるソロを分析した・・・・だからどうなの?
とまぁ、不十分な部分が沢山あるような気がしてなりません。
結局、初心者対象ではないんです。
正直な所、練習の過程というのは結構忘れてしまうものです。
私は事故で一度ギターが弾けなくなり、
再びギターをやりましたから
2度ギターを学んだことになります。
そんな経験からちょっと
執筆活動をしてみようかなと思ったりしました。

第63回:脳内メモリー

師匠を見ていると
スタンダード・ソングは全て知っているのでは
と思うほど曲を知っています。
しかし楽曲はいつもジャズのような
AABAとかABABといった構成ばかりではなく、
AAA’BダカーポAAA’
BB’ダルセーニョA’B’C~~~

とやたら長い構成かも知れません。
某雑誌でご紹介されているNY在住の
日本人ギタリストI氏の講座はかなり面白いです。
コード進行やらキー、構成、
メロディの第1音、メロディの進み方
と様々な面から研究されていてとても興味深いものでした。
演奏中にメロディを忘れてしまったら
コードをはじき出すのは結構大変です。
沢山の曲を覚えることよりも
理解力を早めたい。
と私は思います。
その為に私は「可能な限り早く曲を忘れて、
可能な限り早く渡された譜面を理解、暗記しよう」

としています。
全体の構成、コード進行のパターン、
メロディの移動の仕方。特徴となる音、盛り上がる部分

といった情報を譜面から得ていますが、
それぞれの基準となる曲や
音程パターンを覚えておく必要があります。

たとえば構成面
I GOT RYTHMのコード進行は
もう定番ですし、AABAの定番構成。

サウンド面
My IdealにおけるⅥ7のナチュラル9thとかも
サウンドの基準にしています。
この音はこんな音だろうとイメージできます。

音程面
ウィスパーノットの完全5度の音程とか。
ステラバイスターライトのトニックディミニッシュ代理など
特徴面
脳内に沢山のメモリーを設け、まずはOSを作りましょう。
そして、いつでも関連付けて覚えると
非常に理解がスピーディに行われると思います。

第64回:いきづまったら?

今すごく悩んでて・・・。
全然上達していないように感じる・・・。
なにをしたらいいのかわからない・・・。
行き詰まると本当に自分がよく分からなくなります。
そんな時、私は「これでもかっ!」って言うほど
練習します。
よく行き詰まったら違うことをした方がいいなんて言いますが、
それは頭を使って感じていることの場合です。
例えば、全然上達していないように感じたとしても
見えていないだけで、
うまくなりたいと思って練習していれば上達しています。
問題は何を考えて練習しているか?
焦ったって上手く弾けません。
ゆっくり一つずつやればいいじゃないですか!
アドリブが上手くできない。
私はしょっちゅうあります!
だったら、ゆっくりとこの音階でこのコードで何が出来るか
色々と試してみるのはいかがでしょう?
他の楽器でもそうかも知れませんが、
ギターって、どうしても出来なかったことが
ある時ふっと出来るようになることが多々あるのも事実です。

同じ曲を演奏し過ぎて何も生まれない!
そんな時は諦めて映画でも見ましょう。

第65回:まずはドレミちゃん

申し訳ありません。
ドラえもんを思い出したもので・・・。
アドリブを始めるにあたって、まず
Cメジャースケール(ドレミファソラシド)程度は
ポジションで覚えてしまいましょう。

指板上の理解にもなりますし、
ポジションで覚えたら結構使えますよ。
バークリーではこのポジションが
結構細かく分けていると聞いたことがありますが、
私は5つで十分です。
①5弦Cを中指から始まるポジション
②6弦Cを小指から始まるポジション
③6弦Cを中指から始まるポジション
④6弦Cを人差し指から始まるポジション
⑤5弦Cを小指から始まるポジション。
まずは音よりポジションを優先した方が良いかもしれません。
私は音がポジションより先に見えていましたが、
ポジションが見えていればキーの違う曲でも
とりあえず合わせられますから良いと思います。
意図的な部分を除き私達が
メジャースケールを間違えることはほとんどありません。
私がよくやった練習は、
ポジションを変えずにスケールを半音ずつ
Cメジャー~D♭~メジャー~Dメジャーと順番に弾いていきました。
ギターという楽器は平行移動は簡単ですから、
あえてそれを禁止させたわけです。
スケールはCからCまで、D♭であればD♭からD♭までと
1オクターブを上行させても
下降させても良いから止まらずに弾きましょう。
常に頭の中には次のポジションと音を考えていなければ
止まってしまうので、とても良い訓練です。
固定されたポジションは
5,6フレットをひとくぎりにすると良いでしょう。
お試しあれ!

第66回:ダイアトニック・スケール

ダイアトニック・コードについては第12回を参照して下さい。
さて、ダイアトニック・スケールとは
ダイアトニック・コードに最も合う(調和する)音階です。
多くのジャズ教則本ではこの事から触れています。
が!!私のレッスンで
ダイアトニック・スケールが出てくるのは随分後なんです。
このダイアトニック・スケールを表で書くのは簡単ですが、
「だから、何?どうすればいいの?」
と多くの方はお思いでしょう。
では、よくあるダイアトニック・スケールを
導きだす作業までを今回は書きます。
①ダイアトニック・コードをローマ数字で表記します。
ⅠM7、Ⅱー7、Ⅲー7、ⅣM7、Ⅴ7、Ⅵ-7、Ⅶー7♭5
key=C  CM7、D-7、E-7、FM7、G7、A-7、B-7♭5
②そのキーのメジャー・スケールを
それぞれのコードのルート音からスタートさせ7音を導く。

Ex) CM7=C、D、E、F、G、A、B
Ex)FM7=F、G、A、B、C、D、E

はい、お疲れ様でした。
③それぞれ、第1音(コードのルート)からの音程を書いてみよう。
音程については第6回参照。

Ex)CM7=1、M2、M3、P4、P5、M6、M7
Ex)E-7=1、m2、m3、P4、P5、m6、m7
④この導き出した音の並び方に全て名前がついています。
それがダイアトニック・スケールです。

ⅠM7
(CM7)
1,M2,M3,P4,P5,M6,M7 イオニアン
Ⅱー7
(D-7)
1,M2,m3,P4,P5,M6,m7 ドリアン
Ⅲー7
(E-7)
1,m2,m3,P4,P5,m6,m7 フリジアン
ⅣM7
(FM7)
1,M2,M3,Aug4,P5,M6,M7 リディアン
Ⅴ7
(G7)
1,M2,M3,P4,P5,M6,m7 ミクソリディアン
Ⅵー7
(Aー7)
1,M2,m3,P4,P5,m6,m7 エオリアン
Ⅶー7♭5
(B-7♭5)
1,m2,m3,P4,Dim5,m6,m7 ロクリアン

おぉ!見た気がする!だから何なんだ?
ここで、どうするかは貴方次第です。
私はまずダイアトニック・コードを度数で覚え、
次にそれぞれのスケール名を丸暗記しました。
そして、その後スケールの音の並びを
一つずつ覚えていきました。
例えば、メジャー系(イオニアン、リディアン)間は
4度の音が違うだけ。
(イオニアン、ミクソリディアン)間は7度の音が違うだけです。
同じ様にマイナー系はドリアン中心に比較して
覚えれば割とすぐ覚わりますよ。

何故エオリアンではなくドリアンか?
その方が私には覚え易かったからです。
これを覚えてどうするかって?
それはまたの機会にしましょう。
最後に昔、私が専門学校にいる頃、
スケールにはまりおかしなスケールを作りました。
そのサウンドがどんなだったか覚えておりませんが、
友達に「シノリアン・スケール」と呼ばれていました。
音階を覚えておけば良かった。

第67回:コード表記

せっかく第66回で表を書いたので、
見やすいうちにコードの表記方を書きます。
では、66回の表を
じ~~~~~~~~~~っと見てみましょう。
あなたはいくつ共通項や規則性を見つけられますか?

①ローマ数字(アルファベット)を書く。
これがコードのルート(根音)です。

②ローマ数字の横には3度音が表記されます。
譜面には長3度(M3)は「空白」。
短3度は「m」や「-」や「Min」
と表記。
③3度音を表記した右横に7度音が表記されます。
(3度が空白<M3>の時は左積め。)

長7度(M7)は「M7」と表記。
短7度は「7」と表記。

そして、7度の上、もしくは後ろにテンションを書いていきます。
括弧で書かれる場合もあり。
リディアンのAug4なら「#11」と。
エオリアンのm6なら「♭13」と
7(1オクターブ)を足した数字になります。
※7度のないトライアドや6thコードにおいても
表記する場所は7度と同じである。
それでは、有り得ないかも知れませんが、
このコードの構成音はなんだろう?
F-M7(#5、9)
一つずつみていきましょう。
①アルファベットの隣は3度音だから、
このコードは「Fマイナーコードだ!」
②その横には7度音だから、
このコードは「Fマイナーメジャーセブンス・コードだ!」
③さらに括弧がついているから、
このコードは
「Fマイナーメジャーセブンス・ナインス・シャープ・イレブンス」と呼べる。
さぁ、早速いろいろなコードを調べてみましょう。
最後に特殊編!
ディミニッシュはテンションを書く所に小さい丸を書いたりdimと表記。
オーグメントは「+」と書いたり「#5」と書きます。
問題は4和音のディミニッシュ・コードの際、
7度音が無いのに7を表記すること。
またマイナーセブンスフラット5は丸に線を入れ
「DΦ7」←こう表記される。

第68回:度数が大事

度数を理解されていない方は
音程の話を読んでください。
コードトーンや、スケール、そしてコード進行など
私はほとんど度数読みをしています。
勿論、度数から音を瞬時に出せるように
何回も何回も書いて読んで歌いました。
例えば、あるコードを弾いている時に
「何度の音を出せ!」と言われたらすぐに出せるように
反復練習をしました。
ギタリストは譜面上で音を覚えるよりも
指板上を頭にイメージして音を覚えるのが良いと私は思います。

それは、迷路のようなギターの指板も度数読みすれば、
規則性を帯びてくるからです。
その時に気をつけなければならないのは
2弦が絡んでくる時(3~2弦間は他の弦と音程が違います)

一つの音程(度数)を指板上で覚えたら、
かならず2弦がからんだ方の押さえ方も確認するべきです。

第69回:コードの色を読もう

今回のお題はコードの色を読むこと
コードの色ってなんでしょう?
以前にも書きましたが譜面にCと書いてあっても押さえ方は沢山あります。
沢山ある中で、それぞれのコードには特徴があるものです。
昔、あるピアニストが
「コードをその重たさで分けて考えている」
と語った記事を読んだことがあります。
そのサウンドは素晴らしいものでした。
色を読むというのはこの重たさと似ているかもしれません。
また、「師の恩恵に授かろう」のワンポイントでも書いた通り、
インサイドの中でもアウトサイドな音を作ることが可能です。
またまた、あるクラシックピアニストはこんなことも言っておりました。
「メジャーキーというのは時には
マイナーキーより暗く表現出来ることがある」
と。
コードの色を読むことはそのコードのサウンドに対して、
より意識を向けることで理解できます。
そして、コードの色を読むことは
小さな努力の積み重ねでしか理解できないものです。
では通常のCコード(5弦=C、4弦=G、3弦=B、2弦=E)
と別のものを比べていきましょう。
こんなCはどうでしょうか?
5弦=E、4弦=B、3弦=C、2弦=G
なんとも、悲しげでいて切ない響きに感じます。
5弦=C、4弦=G、3弦=B、2弦=D、1弦=Bはどうでしょう。
とても開放的でありながら浮遊した感じですね。
また時にはCの部分でこんな風に弾いてはどうでしょう。
3弦=G、2弦=B、1弦=C→→→
3弦=E、2弦=G♯、1弦=A→→→
3弦=D、2弦=F♯、1弦=G

はてチーズはどこへ・・・
いやCはどこへ消えました?不協和もいいとこですね。
でも音をみると
変な音は特にありません。
イオニアンのコードから、
オーグメント・コード、
リディアン・コードということで全てCです。
ここでお話しているのは色を読むことですが、
より自由でいることを忘れてはいけません。

Cと書いてあるからCのコードトーンしか入れてはいけないのだったら、
サウンドの幅は狭くなります。
こんな破滅的な色をしても使い方次第で
そのサウンドは非常に面白くなります。
ひどいサウンドを批判するのではなく、
そのサウンドを支配できない自分自身を責めてください。
※目的をしっかりと持ちましょう。
心地良い歌に上記の破滅的不協和が合うはずもありません。

第70回:演奏のアイデア

演奏のアイデアについて。
このお題は1回ではおさまりきらないと思いますので、
ソロの組み立て方を書いていきます。
テーマはしっとりとしていたのに
急に16分音符の速いパッセージが入ってきたと思ったら、
ず~~と速いソロだった。
↑これはいただけません。
ソロの始まりはかなり大事です。
私は昔、ソロの出だしを何十通りも記憶していました。
勿論今は違います。

当然、それが即興演奏ではないのは知っていましたが、
良い出だしは、その後の良いソロを生んだのです。
ソロの流れを保ちたい時は
テーマのメロディを崩していく方法をお勧めします。
また、テーマのなかの特徴を発展させていくのも良いです。
たとえば、
5度の音程が魅力的なベニーゴルソン作曲のウリスパーノットなんかも、
この5度を利用してソロをスタートさせてみてはどうでしょう。
またコードに対して同じ度数を繰り返すのも手ですね。
ⅠM7で3度、Root、5度と弾いたら
次のⅥー7で♭3度、Root、5度。のように
1つのアイデアを継続させて、
少しずつ変化をつけていきましょう。
このような手法を何度も何度も練習すると音楽が流れをもってきます。
取って付けたようなソロから脱却する為に、
しっかりと流れをつけましょう。
本番であまり意識しなくても自然に出来るようになると、
今まで弾いたことのないような
素晴らしいフレーズが飛び出てきたりします。
その瞬間はもう最高の気分です。
キース・ジャレットやジム・ホール、
井上智さんのレコードをこのようにアイデアが
どう発展するか考えながら一度聴いてみることをお勧めします。

The following two tabs change content below.
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