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ワンポイント・レッスン#51〜#60

無料ワンポイントレッスン#51〜#60

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。

目次

第51回:主要和音の代理

今回は以前お話した
主要三和音の代理コードについて説明します。
主要三和音が分からない方!
第19回を参照しましょう。
さて、主要三和音・・
トニック、サブドミナント、ドミナント
・・
には代理コードがあります。
代理って書いてありますから当然、
代わりに使っても良い
ということになります。
代理コードは沢山ありますが、
まずダイアトニック内の代理を覚えてしまいましょう。
トニックコードの代理・・・Ⅲー7、Ⅵー7
サブドミナントの代理・・・Ⅱー7
ドミナントの代理・・・Ⅶー7♭5

ダイアトニックコードを見てみましょう。
ⅠM7(T)、Ⅱー7(SD代理)、Ⅲー7(T代理)、
ⅣM7(SD)、Ⅴ7(D)、Ⅵー7(T代理)、Ⅶ-7♭5(D代理)

さぁ、そろそろ頭が混乱し始めた頃でしょうか?(^^)
何故代理が有りえるのでしょうか?
それは構成音が非常に類似しているからです。

CM7(ⅠM7)に対しE-7(Ⅲー7)は
CM7(9)のRootを省いた状態です。
A-7(Ⅵー7)はC6の6度ベースです。
このように構成音が類似している為に
同じような機能を果たしますが、
コード自体のサウンドは違うので、
やはり若干違った進行となります。

第52回:最初の1年間

さて、今回はギターを始めて最初の1年間は
何をしたら良いか?ということ。
レッスンに通い基礎を身に付けることは非常に大切です。
しかしせっかく演奏したいと思っているのですから、
ご自分の好きな音楽の譜面を購入して
トライしてみるのが良いと思います。

とにかく私はコピーばかりやっていました。
きっとその時に誰か先生についていれば、
もっと理解が早かったと思います。
誰にも聞けず情報は雑誌のみでした。
(今ではインターネットで随分楽に情報が手に入りますが・・・・)
教室に通うことはギターを学ぶ上で非常に良いことです。
教室に通うことだけで満足せず、
ご自身のやりたい音楽にトライしてみてください。
沢山コピーをするのが最初の1年間で
一番の上達方法であるのは間違いありません。

第53回:スウィ-プ奏法

スウィ-プ奏法=弦の上を箒ではくように、
ピッキングする方法です。

一番最初にやったのは誰でしょう?
イングウェイ・マルムスティーン?
いやいや、ジム・ホールではないでしょうか?
スウィ-プ奏法はとても大きな音域を高速で演奏出来る
素晴らしい奏法です。特徴として・・・

①非常に大きな音域を演奏出来る。
②スピードが出る。
③見た目が凄そうで良い(笑)

しかし、気をつけなければいけないことが
沢山あり非常に難しい奏法です。
まず、右手と左手が一致しなければギターは
音が出ないわけですから、
これが問題となります。そのほかにも・・・
①リズムキープ。
②音の粒を揃える。
③無駄な音をミュートする。

これらの作業を同時に意識しながら練習しなければなりません。
まずは3和音のコードアルペジオから練習しましょう。

第54回:ハーモナイズド・ベースライン

「某雑誌でウルトラS級の伴奏」
と紹介されていたジャズの伴奏方法のひとつです。
名付け親はこれまたジム・ホールでしょうか?
簡単に言えば、4ビートのウォーキング・ベースラインの上に
コードが乗っているものです。
演奏方法は2パターンあります。
①ベースラインを弾き、
2拍目裏と4拍目裏に和音をはさむ。
②ベースラインを弾き、
全ての音にハーモニーを付け刻む。

①はベースとピアノの役割を果たしていると言えます。
私はアップテンポの時など演奏します。
②はベース・ドラム・(ピアノ)の役割を果たしていると言えます。
ハーモズド・ベースラインの重要なポイントとして。
ベースラインとリズムに気をつけなければなりません。
その上の和音はある程度自由に選択可能です。
「グイグイと進行感のあるリズムで矢のように鋭い刻み」

が理想です。
JIM HALL&BILL EVANSの
MY FUNNY VANLENTINEの伴奏がとても参考になります。
①では挟む和音は大抵3度と7度の2声で行います。
それ以上の音はソリストを邪魔してしまう気がします。
②での和音はクロマチック・アプローチ、ダイアトニック・アプローチ、
ディミニッシュ・アプローチ、代理和音・・・
様々な手法を用いて和音を付けていきます。
またこの演奏は全くの即興ではありません。
ギターで演奏可能なラインはある程度決まってしまいますので、
いくつかのラインはあらかじめ考えられています。
この演奏ほど文字で伝えるのが難しいことはありません。
詳しく学びたい方はレッスンを受講して下さい。
(↑だから営業するなって!)

第55回:ディミニッシュ

ディミニッシュ・コードほど
使用用途の多いコードは他あまりないと思います。
さて、ディミニッシュとはどんなコードでしょう。
それは不協和音極まりないのですが短3度で音が積まれた人工的な和音です。
C・E♭・G♭・A(Root・♭3・♭5・6)
というコード構成になります。

ディミニッシュコードは3種類しかありません。
上記と「C#・E・G・B♭」、
「D・F・A♭・B」
です。
その上のE♭から始まるディミニッシュコードは
Cdimと同じ音になります。
E♭・G♭・A・C

第56回:曲の特徴を掴む

ソロを取る上で曲をどのように料理するか?
それは非常に大きな問題だと思います。
大きく分けて2種のアプローチ、
細かく考えれば、沢山の要素が絡みあっていると感じています。
★曲の特徴を掴む
★曲を自分の自己表現の素材とする

大半のミュージシャンは前者の方法で
ソロを取っていると思いますし私もそうです。
後者に代表されるのはコルトレーンであったり、
ジムホールなどがそう言えるのではないでしょうか。
譜面を見たときに素早く曲の特徴を確認するのは
非常に大切なことです。例えば・・・

特殊な音がテーマに使用されていないか?
メロディーの最高音と最低音
和音の流れ
曲として最も盛り上がる部分
リズム的な特徴とその変化
全体の構成

などがあげられると思います。
理論では解決出来ない場合も多々あると思いますし、
このことを感じるか否かで演奏は大きく変わってくるでしょう。
勿論、これらの事を踏まえた上で
共演者の音楽のアプローチを聴いて影響し合いながら
即興をしていく。これぞジャズの醍醐味ですね。

第57回:連続する和音の可能性

今回のお題はとても一言では言えませんし、
75歳を越えた師匠が
「指板にはまだ知らないコードがある」
とおっしゃってます。私なんぞには偉そうなことは書けません。
それでも和音の可能性を探ることは
とても勉強になるので書いてみました。
連続して変化する和音を弾く時
どのようなことを考えて弾いているか?
そして、どう練習していくか?

これは私にとっても
大きな課題であり続けることであるのは間違いありません。
まず、連続して和音を弾く時に
私は幾つかのことを先読みしています。
当然、先のコード進行を考えていますし、
先の和音をも考えています。
また、なるべく同タイプのコードを連結させ
流れをスムーズに行えるようにしています。

少し具体的に言いますと、
4度堆積コードで始めるのであれば、
その流れが終わるまで4度堆積コードを弾きます。
逆に3度主体のブロックコードでは、
半音によるアプローチは避け、
ドミナントアプローチやディミニッシュによる
アプローチを多く使います。

しかし、一番気にしている事はやはり
トップノートによるメロディです。
またコードを形として押さえていますが、
全ての音を出しているわけではありません。
3音なら3音で続けます。
盛り上げるのであれば段々と音数を増やしていく・・・
(6音までしか出せませんが・・・)
逆に音数を減らしていくのは
随分とおかしな演奏に聴こえてきます。
全てはソロの練習と同じで自分の中に
論理を作っていってしまうのが一番の練習方法です。
「この音がこう動いたからこうなる」
といった論理を自分の中に少しずつストックしましょう。
誰かの演奏を聴いた時でもそうです。
音ではなくアイデアを盗むことが大切です。

第58回:偽ブルーノート

ブルーノート
を皆さんは覚えていらっしゃいますでしょうか?
そう♭Ⅲ音、♭Ⅴ音、♭Ⅶ音です。
私がここで話す偽ブルーノートとは
実際にはブルーノートではない音を
ブルーノートにしてしまう事
です。

ご存知の通り、
本当のブルーノートとは音と音の間に存在します。
ブルーノートがそうであるように、
音がブルージーに聴こえるように演奏すれば
それが偽ブルーノートとなり、
例えスケールから外れた音であったとしても
周囲の音の流れがその外れた音をブルーノートとして扱い
全体の雰囲気を壊すことはありません

では実際に始めましょう。この音程を順番に弾いて行きましょう。
起点(C)→短3度→(E♭)→
長2度M→F)→短2度→(F#)

大切なのは音ではなく、この連続した音程です。
何時、いかなる場合でも、
このように短3度から半音ずつ狭くして
順に弾いていくことでブルージーさが出ます。
勿論、曲のキーを起点にして使えます。
コードのルート音を起点にしても使えます。
でも、せっかく偽ブルーノートなんですから、
違った音から上手く外してみてはどうでしょうか?

※この4音は仲間です。
1音でもかけてブルージー感が損なわれてしまったら
それは単なるミストーンになりかねません。
仲間の音同士、仲良く一緒に使ってあげましょう。

第59回:和音スタイル

和音スタイルとは?
これはあくまで自論ですが
多くのギタリストやピアニストは和音にもスタイルを持っています。
それはコード楽器ですから当然かも知れませんが、
和音のサウンドと非常に関係を持ったソロを取るということです。
和音があり、そのサウンドを聴いて
心にサウンド(メロディ)を鳴らすからなのかも知れません。
ある人のスタイルを語る時、
いったいどの位の人や教則本が
ハーモニーの面までを意識しているでしょうか?
自分なりのハーモニーを頭に鳴らす事が出来れば、
それは自分なりのスタイルに近づけることだと思っています。

勿論それが全てではありませんが。
バド・パウエル~ビル・エバンス~
マッコイ・タイナー~ハービー・ハンコック~キース・ジャレット

上記のミュージシャンの和音は
同コードでも押さえ方は全く違ったものです。
そして、彼等が弾くコードの上には
コードの影響を多いに受けたメロディ・ラインがついている気がします。
分り易くギターで言えば、
ジョー・パスはブロックコード中心だから
バップ的な演奏が出てくるんです。
ジムホールはあの自由自在な和音があるから、
あのソロが浮かぶのです。
アラン・ホールズワースしかり、
エド・ビッカートだって和音は結構オーソドックスなんですよ、
だからソロはいたってオーソドックス。
コンテンポラリーな楽曲を演奏するミュージシャンでも同様です。
私は和音スタイルを持つことが重要だと感じました。
そんな私は2年程前からオーグメント・コードの響きを
重視しています

第60回:ジョンスコの秘密

60回を記念して一人ミュージシャンを取り上げます。
ジョン・スコフィールド
ウネウネ、アウト、ファンクジャズ・・・・
彼の名を聴いてすぐ連想される事やはりあのアウト感です。
私は彼の演奏が頻繁に外れているのに
どうしてまとまっているのか不思議でした。
ジョンのソロをコピーし始めたころ、
凄いカッコ良いフレーズからアウトしてまた戻ってくる、
あの感覚が大好きでした。
しかし、自分でアウトをトライしても
戻ってこれずにおかしくなってばかり・・・・。
その後も沢山の曲を耳コピして
研究していたときにある事に気付き、謎が解けました。
それはジャズ学習者にとっては必ずマスターすべき事でした。
ジョンは超絶インサイドの人!!インサイドが凄くしっかりしているから
アウトサイドがより一層際立っているんです。
是非練習してみて下さい↓↓↓
ジョンはコードが変化する前の
8分音符や4分音符に次のコードのコードトーンを置くことが
極めて多いのです。(シンコペしなくても)
勿論、コードが変わる部分の頭に
コードトーンを置くこともありますが、
先のコードトーンが食ってはいってくるんです。
時には今いるコードは無視して
次のコードトーンのアルペジオを弾いています。
これには私は大きく影響を受けました。

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