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ワンポイント・レッスン#31〜#40

無料ワンポイントレッスン#31〜#40

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。

目次

第31回:Root Movement Cycle No.1

今回のお題は少し難しいので2回に分けて書きます。
その名もルートムーブメント・サイクル
調性された音楽では音は
12音:C、C#、D、D#、E、
F、F#、G、G#、A、A#、B

そして再びCに戻ります。
つまり、半音で音が進行すれば、
Cから上(もしくは下)のCまで12音で頭に戻ってくる円を
描くことが出来ます。

ここで何故ルートムーブメントと私が呼んでいるのかと言いますと、
コード進行として考えている為です。
さて、まず最初に一番代表的な
CYCLE OF 5THから説明します。
コードのルート音が完全5度↓(完全4度↑)に移行する時、
そのコード進行は一番進行感がでます。
つまりDm7→F#m7と移行するより、
Dm7→G-7と動く方が進行感が出て安定しているということです。
上記ではマイナーコードで書きましたが、
どのコードにおいても言えることです。
E7→A7やD♭M7→G♭M7
CYCLE OF 5TH(サイクル・オブ・フィフス)とは
完全5度↓へどんどん進行した際に出来る円のことです。
C→F→B♭→E♭→A♭→D♭→G♭→
B→E→A→D→G→(C)

と延々と続きます。
この5度(↓)進行または4度(↑)進行と呼ばれるサイクルが
どれだけ重要かは、いずれ分かります。
(もう知ってるって?そんな人はNo.2へ)
ジャズにおいて、
頻繁に出てくるこの進行に対処することが重要になってきます。

第32回:Root Movement Cycle No.2

ルートムーブメント
は他にも存在しますのでNo.1を含めて簡単に見ていきましょう。
まず半音によるルートムーブメントは
12音1種類~クロマチックスケールは1種類~

C→C#→D→D#→E→F→F#→G→
G#→A→A#→B→(C)

全音によるルートムーブメントは
6音2種類~ホールトーンスケールは2種類~

C→D→E→F#→G#→A#→(C)
C#→D#→F→G→A→B→(C#)

短3度によるルートムーブメントは
4音3種類~ディミニッシュスケールは3種類~

C→E♭→G♭→A→(C)
C#→E→G→B♭→(C#)
D→F→A♭→B→(D)

長3度によるルートムーブメントは
3音4種類~オーグメントスケールは4種類~

C→E→A♭→(C)、C#→F→A→(C#)
D→F#→B♭→(D)、E♭→G→B→(E♭)

完全4度によるルートムーブメントは
12音1種類~サイクル・オブ・フィフス

C→F→B♭→E♭→A♭→D♭→G♭
→B→E→A→D→G→(C)

増4度によるルートムーブメントは
2音6種類

C→G♭→(C)、C#→G→(C#)、D→A♭→(D)
E♭→A→(E♭)、E→B♭→(E)、F→B→(F)
12音にはこのようなサイクルがあり、
このアイデアを色々活用することが出来ます。

ディジー・ガレスピーは短3度のムーブメントを研究し、
色々な演奏パターンを作りだしました。
ジョンコルトレーンは長3度のムーブメントを使用し
GIANT STEPSという名曲を作りだし、
更にはスタンダードにまでこのサイクルを応用し、
長3度によりムーブメントは現在
コルトレーン・チェンジと呼ばれています。
また、私は単なるスケール練習をするにでも
このサイクルを利用し、頭の中でサイクルを考えながら
スケールをチェンジしていく練習もしました。
「よし、今日はメジャースケールを
短3度のサイクルで練習しよう!」

なんて具合に。
すると頭では
CM7→E♭M7→G♭M7→AM7
というコード進行を鳴らせています。
次はC#からスタートさせて、次はD~といった具合です。
さて、何故増4度より広い音程がないのでしょうか?
それは転回形が同じになるからです。
完全5度=完全4度、短6度=長3度、
長6度=短3度、短7度=長2度、長7度=短2度
これらは上記の矢印を逆に進むことで
簡単に変化させることが出来ます。

第33回:エコノミーとオルタネイト

飛行機のシートのような今回の題は
エコノミーとオルタネイト
つまりピッキングのことです。
エコノミーとは・・・
文字通りダウンピッキングとアップピッキングを
自由に選択してピッキングすることです。
オルタネイトとは・・・
エコノミーとは逆に
ダウンピッキングとアップピッキングを交互に
規則的にピッキングすることです。
どちらがいいかと言えば、
それぞれに良さがありますが・・
私は初心者には必ずオルタネイト・ピッキングを勧めています。
というのも、オルタネイト・ピッキングは
リズムが安定しやすいというメリットを持っています。
逆にエコノミーは弦を移動するのが容易だということです。
この2つのうち、
ギターを始めたばかり人にとってどちらが大切かと考えたところ
リズム(オルタネイト)をとった訳です。
しかし、ジャズまたは他のジャンルにおいても
スウィ-プと呼ばれる3本以上の弦を箒で掃くように演奏する方法
が使用されます。
オルタネイトで慣れてしまうと
スウィ-プのリズムがなかなか安定しません。
私は、オルタネイトを基本に演奏出来るようにした後、
スウィープのリズム感を安定させました。

現在まで、仕事で右手が追いつかなかったことはとりあえずありません。

第34回:フィンガーピッキング

フィンガーピッキング
といえば指でピッキングをすることですが、
今回私が説明するのは
ピックを持った状態でのフィンガーピッキングです。
まず、ピックを持つ為に右手の親指と人差し指を使用します。
私はコードを弾く際、
ピック+中指+薬指+小指と全部使用します。

何故、このようにピッキングするか?
それはピックのみだと、
どうしても音の出るタイミングに時間差が生じる為、
ピアノのように同じタイミングで弾けるように指を使います。
「だったら、ピックを使用しなければいいじゃない?」
確かに・・・しかし、
ピックを使用したサウンドも捨てがたいのです。
音にならないカチャカチャしたサウンドが!

さて、練習方法です。
まずはピック+中指で和音を弾いていきましょう。
3度の和音がいいですね。
ド+ミ、レ+ファ、ミ+ソ・・・

必ず、ピックのサウンドと指のサウンドが
同じ音量で出せるように訓練しましょう。
最初はとても動きにくいものです。
親指+人差し指と中指で2本の弦をつまむ感じなので
最初はピック→中指→ピック→中指と
交互にピッキングして徐々に同時に出来るようにします。
さて、ここまでの段階では2本の弦は隣合っています。
6度の音にチャレンジしてみましょう。
ド+ラ、レ+シ、ミ+ド・・・
必然的に間に1本弦を挟む事になります。
これもまた難しいです。
やはり交互に弾く練習をした後同時に弾けるようにしましょう。
なれたら薬指も導入します。
中指+薬指の同時弾きは動かし易いので、
ピック→中、薬指→ピック→中、薬指の交互
で弾けるようにしましょう。
同様に小指も導入します。
小指が一番の問題なのです。
とにかく小指は動かない曲がらないと古い単車のよう。
しかし、単車同様に愛を持ってメンテナンスしていけば、
必ず動くようになります。
ピックを持ちながら4和音を同じタイミングで出す・・・
するとボサノバがピックを持った状態で弾けます。
脳のシナプスの数を増やし、
この電気信号が上手く伝わるまで訓練あるのみです。

最後に私のピック+指の最高峰のテクニックを伝授します。
まずこの状態でアルペジオが弾けるように訓練しましょう。
そして弾くタイミングを以下のようにずらします。
★3拍子の場合ピック=4分音符、
中&薬指=1拍半、小指=2分音符

どうです?トリッキーでしょう?
名曲「いつか王子様が」のイントロを
Fペダルで演奏する時に使用します。
小指のタイミングが最初の小節では
1&3拍目にくるのに2小節目では2拍目だけとなり、
かなり面白い。
★4拍子の場合中&薬指が4分音符、
ピック=2拍3連、小指=2拍3連上の奇数拍

さぁ、ややこしくなってきました。(^ー^)
つまり、中&薬指を先に4分音符で弾いた状態で
ピックで2拍3連を弾きます。
やはり問題は小指・・・
1回目の2拍3連で1拍目と3拍目で、
2回目の2拍3連の2拍目でピッキング・・・これで1小節です。
どうでしょう?このリズムの迷宮に迷い込んでしまった気分は?
指が思うように動かないことと、
リズムがなかなか安定しない事は
当然のことですのでゆっくり練習してみてください。

第35回:ゴーストノート

楽器の中でギターという楽器は
音にならない音を弾く珍しい楽器です。
これはギターがリズム楽器としての役割も
持っている所以とも言えます。
音にならない音
それはミュートされた音のことです
カッティングと呼ばれる技術は
ファンク音楽だけでなく、ロックやブルース、
またフュージョンにまで幅広く演奏されます。
勿論、アレンジ次第ではジャズでも可能でしょう。

故タルファーロウは
ピアノ+ギター+ベースというトリオを好んで演奏していましたが、
彼はそのトリオでパーカッション的な役割を果たしていました。
2拍4拍にアクセントを付けた
「チッ・チャカ・チッ・チャカ」という演奏は
聴いていて非常に気持ちの良いものでした。

さて、ゴースト・ノートとは
音よりもリズムを重視した音のことでジャズではよく演奏されます。
ゴースト・ノートを入れることにより、
音がとてもグルーブを持ったサウンドとして響きます。
具体的な例をあげると・・・
4分音符でC→B→B♭→Aと下がるより
8分音符でC→(A)→B→(G)→B♭→(G♭)→A→(F)
と演奏した方がグルーブを感じやすいと思います。
上記の括弧内の音は音を出すことより、
リズムを意識して演奏します。
音が出なくても問題はありません。
アップテンポの演奏では、
どうしても8分音符がイーブンになり易いので、
意識的にスウィング感を大きく出す場合はゴーストノートを導入します。

第36回:爪の保護

クラシック・ギタリストは
爪の保護にはとても神経を使うことでしょう。
それはクラシックではない私達でも同じ事です。
まずは左手・・・
とくに長さは気にしませんが、
指板に当たるようであればカットした方がいいでしょう。
左手に関しては、長過ぎなければ問題はないと思われます。
たまにささくれを取った後、弦を押さえると痛いことがあります。
まぁ、それでも大した問題にはなりません。
そして右手・・・
これには好みがあるかもしれません。
というのも、
タック・アンドレスなんかは深爪でも強くハッキリした音を出します。
あれは訓練のたまものかも知れませんね。
私は手の平側から指を見た時に、
爪が1ミリ程度見える状態が好きです。
ライブ前日などは爪には本当に神経を使います。
引っかかるのは問題外ですが、
長すぎて爪に力が入れにくかったり、
細いサウンドになるのは避けたいと考えています。
理想的な爪の形
とても美しいとは言えない形になります。
指を伸ばした状態で甲側から見ると、
弦に当たる爪の左半分は見事に斜めにカットされていますが、
右側部分は普通に爪が伸びた状態です。

しかし、この状態が一番力が入れ易いです。

第37回:どこを見てるの?

初心者の方はとにかく左手も右手も見ていないと
押さえられない&弦に当たらない状態だと思います。
まずは右手を見ないで弾ける練習をしましょう。
Cを基点にC→E→C→F→C→G→C→A→C→B→C→C
(オクターブ上)→D→C→E・・・

と弦を跳ぶ練習をしましょう。
慣れてきたら今度は高い音を基点としてやってみましょう。
弦の間隔を知ることが大事です。
最初は違う弦を弾いてしまうかもしれません。でも、
1、右手は見ない。
2、しっかりとハジく
ことに意識を向けましょう。
さて、演奏が高度になると左手を見なければ、
ポジションチェンジでミスを犯してしまうことがあります。
しかし私は、目を閉じて指を見ていない状態がとても好きです。
好き嫌いの問題ではないのですが、
そう思う理由がありまして、
まず、五感の一つを絶つことで聴覚が鋭くなる気がします。
そして、想像するという機能が
目を開けている時よりも長く維持出来るように思えます。

まぁ、間違った音を出すわけにもいかないので
程々にといったところですが。

第38回:4Way Mechanical Open

すごい題ですね・・・なんだか難しそうです。
でも心配は要りません。
よく言うDrop2とかDrop3と呼ばれるものです。
4Way Close Voicingというのは、
最も一般的というかシンプルに考えて下さい。
ある音から「団子状」に積んでいったものです。
例えばCM7であればC+E+G+B
A-7であればA+C+E+Gといった感じです。
さて、OPENとは・・・・
特定の声部を1オクターブ下げる機械的な作業をすること
によって出来上がるコードです。
種類は3種類・・・
Drop2、Drop3、Drop2&4があります。
Drop2
4way closeの上から2声目を1オクターブ下げます。
つまり5度の音ですね。
もし、コード自体にテンションを加えるときはOPEN化させた後、
テンションを加えましょう。
ギターという楽器はOPENコードは
とても使いやすいので勉強になりますよ。
Drop3
4way closeの上から3番目(3度の音)を1オクターブ下げます。
Drop3では上2声に
3度のハモリが保たれている状態が好ましいとされています。
Drop2&4
上から4番目(Root)だけでは順番が変わらないため、
上から2声目も1オクターブ下げる。

最もギターらしいですね。
ただ、和音としては音域がとても広いので
速いコードソロには向かないかも知れません。

第39回:クリシェ

ツェッペリンの「天国への階段」のイントロをご存知でしょうか?
Rootが半音ずつ下降していき、
とても素晴らしい哀愁漂うメロディを奏でています。
クリシェというのは、
コード内の声部が半音で進行することによって
コードのサウンドを装飾する1つの方法です。

クリシェにより、次のコードへの移行が
より自然に感じられる場合も結構多いです。

5度が変化する場合
5→#5→6→#5→5
5度の音を変化させる場合は大抵、トライアドの形を取ります。
例えば、C△、C△+、C6、C△+、C△のような感じになります。
これは私の大好きなスタンダード・ソング
「In the wee small hours of the morning」の出だしのコード進行です。
Rootが変化する場合
R→7→♭7→6→(#5→5)
Rootのクリシェの大半はベースラインに使用されます。
前述の「天国への階段」もそうですし、
スタンダードソング「MY FUNNY VALENTINE」なんかもそうですね。
また少し違った形として、ⅡーⅤ進行にも応用することができます。
Ⅱー、ⅡーM7、Ⅱー7、Ⅴ7といった具合です。
「Body and Soul」の出だしのコード進行を例にあげてみましょう。
E♭ー7、B♭7、E♭ー7、A♭7、D♭M7
このコード進行は元々下記のようになっていました。
E♭ー、E♭ーM7、E♭ー7、E♭ー6
このようなクリシェのラインは
Body and Soulのように○7コードを入れた形で演奏可能です。
「My funny Valentine」ではC-7、G7、C-7、F7~
ソロは○7コードが入ることにより少し変わった形にできますね。

第40回:ストラップ

今回のお題はとっても簡単。
ストラップについてです。
立って演奏する時にはストラップは必需品ですが、
私は座って弾く時も常にストラップを付けています。
しかし、私もロックを演奏していた頃があったのですが、
腰より下までギターを下げていました。
あの状態を座った状態で作るのは大変です(笑)
私の基本的な考え方は
立っている時も座っている時も
ギターが同じ状態(高さ)になるのが理想
だということ。
高さが変われば当然弾き易くも弾きにくくもなりますからね。
私の場合、座っている状態だと少し上に上がり過ぎるので、
足の上には置かずに斜めに鞄をかけるようにギターをかけています。
足は大抵組んでます。はい。
このお題についてはそれほど書くことはないのですが、
立って弾けないなんて人もいると思うので書いてみました。
クラシックギターじゃないんですから、
特に決まったフォームはありません。
また、ずっと同じフォームじゃなくても
後から練習すれば変えられますので
気にせず格好良いと思うフォームで頑張りましょう。

あとは肩パットの付いているモノが良いです。
1ステージの演奏でさえ肩こりますから。
レスポールを弾いている人は気合でしょう。激重ですからね。

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