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ワンポイント・レッスン#21〜#30

無料ワンポイントレッスン#21〜#30

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。

目次

師の恩恵(音型)に授かろう

始めに、今回はとってもハイレベルです。
無理はしないように!(^ー^;)
私は師匠鈴木康允さんから本当に沢山の事を学びました。
師は自分の演奏の全てを事細かく私に教えてくれました。
全てを口にしているわけではありませんが
演奏で補う形のレッスンで私の音の可能性は格段に広がったと思います。

私は師を見て、そして今私が講師としてレッスンを行っていると、
自分のアイデアを後進に伝授することは
講師にとっても良いことなのだと実感します。
また私は師の演奏を徹底的に分析しました。
一時、師と共演しているとドラムの方が
「目を閉じてると、どっちが先生か分からない」
とまで言わせるほどソックリでした。
師匠または好きなギタリストに似てしまう・・・
それを私は多いに歓迎しています。

しかし重要なのは
常に先を見ているという事です。
似た演奏は研究しなければ出来ない事。
しかし、同じスタイルでは師以上のモノは
演奏出来ないという事を知っていてほしいのです。
その後、自分のスタイルを確立するんだ!
という気持ちがあれば自分の中で更に発展させることは可能です。

さて、前置きが長くなりました。師の恩恵(音型)に授かりましょう。
師のアルバムLove&Respectをお持ちの方は
最後の曲It’s so good to see you!を聴いてみて下さい。
4度&2度の音程で作られた3音のユニットを
師は発展させ続け見事に歌わせています。

まず最初に話して置きたいのは
インサイドの音でもアウト感を出せるということです。
4度&2度の音程とは・・・
例えばC+D+F、C+F+G、B♭+E♭+C
また逆にG+C+A、G+C+D
といった形。
1、2弦で作られる音型では
90度の角度を持つ三角形が指板上に見えます。
2、3弦上では・・・
言葉での説明は難しい三角形ですね。(笑)
また、ある種の規則性を持った音列は例え外れていても、
外れたグループとしてまとまっていれば
OUT感に耳が耐えられるという人体の不思議さをも考慮されています。
それでは実際に弾いてみましょう。
コードはCです。
CからFへ上がりDに降りてみましょう。
この3音はCのトーナリティーに居ながらも
Dマイナーを表現しています。
さて、DからまたFへ上がりB♭へ、
そしてGに下がって
見ましょう。
この時、Cのトーナリティーから少しOUTしましたが
違和感がありますか?
同一モチーフにより違和感を和らげています。
次にGからE→Bと下がり、Aに下がりきります
この時やっとCのコードへと繋がりました。
正確には代理であるAマイナーに。
3音+3音+3音と音符を切って
演奏
していくとそこにケーデンスが生まれます。
師はこの無限の可能性を秘めた音型を使用して
非常に美しいメロディを奏でます。
またOUTもOUTに感じさせない、
またインサイドでも単調になっていない
素晴らしいソロへと仕上げています。

興味のある人は師の演奏を聴いてみるか、
私のレッスンにでもどうぞ(営業は控えます<汗>)

第22回:無音の美しさ

レニーブロウのThierteenという曲をご存知でしょうか?
13秒間の静寂が
音楽を聴こうとしている私たちの耳と心に
何を届けてくれるでしょうか?
静寂というサウンドは究極のもの とレニーは語っています。
さて、私もまだまだ音を沢山弾いてしまうのですが
音楽には間というものが非常に大切であります。
人の心へ届かせようとする程、
私は間を意識します。
また美しいバラッドでは間を大胆に生かすことが出来るでしょう。
声をのばそうと思わなければ、
長く声を出すことは出来ませんよね。
同じ様に、私はギターも音をのばそうとしなければ
ロングトーンは出せないものだと考えています。
もし不必要な場所でやたらと音を伸ばすとどうなるでしょう。
1.まずジャズの4ビート感が消えます。
2.それはつまりグルーブがなくなります
3.という事は、ダラダラとした演奏に聴こえます。
そのあたりの繊細なコントロールが非常に上手いのがジムホールです。
パット・メセニーとのデュオでは
その上手さの違いがハッキリとしてますね。
パットも自己のトリオでは信じられない演奏を聴かせてくれますが、
ジムとの演奏では完全にやられているように感じます。
そのアルバムのサマータイムのテーマの取り方、
また別CDのPrerude to a kissのテーマの取り方は必聴です!
音をどのタイミングでどの程度のばすか?
その間合いを少し考えてみてはいかがでしょうか。

第23回:バタつかせる力

なんなんでしょう!このタイトルは。
私が書きたいのは
「ハンマリング・オン」「プリング・オフ」「トリル」
のことです。
まず、「ハンマリング」
ハンマリングとは弦をピッキングしないで、
左手の力だけで弦を勢いよく押さえて音を出す奏法です。
私は多様します。(←右手が下手っぴだから?)
そして、「プリング」
プリングとはハンマリングの逆で
押さえた状態の指から弦を引っかく感じで、
ピッキングをせずに音を出す奏法です。
当然、私は多様します。(←右手が下手っぴだから???)
はい、次。「トリル」
これはハンマリングとプリングを繰り返す奏法です。盛り上がります!!
まずは人指し指を押さえた状態で、中指で音を出して見ましょう。
C(人指し指)C#(中指)を繰り返す・・・。
次にC+D(薬指)そしてC+E♭(小指)
バタバタさせて下さい。
ここで注意
1、メトロノームに合わせてインテンポで練習してください。
2、音はビビっていませんか?
3、ピックで弾いた時に負けないサウンドが出せていますか?
最初はすぐに指が疲れますが、
練習していけば、指の力がついてより長く出来ますよ。
今思い出したんですが、
このトレーニングをインストのロックギターの名手
ジョーサトリアーニがやってたような・・。
確か彼は「フラッターパワー」と呼んでいた気がします。
とにかく、このテクニックは根気と体力・・いえ指力が大事です。
コツコツと練習していってください。
そうそう、
人指し指を押さえた状態で全てやったら、
中指を、そして薬指を押さえた状態でやって見て下さい。

薬指&小指のバタバタをしていると指がつりそうです。
腱鞘炎にならないように気をつけてくださいね。では。

第24回:ペンタトニック理論

ペンタトニック理論だなんて難しく書いてしまいましたが、
やはりまずは基本から説明します。
ペンタトニック・スケールとは
5つ音で構成されているスケールのことです。
メジャー・ペンタ
(↑こう呼ぶといつも岩跳びペンギンを連想してしまう)
通称ヨナ抜きと呼ばれ、メジャースケールの4度と7度が無い音階です。
キーがCであれば、
FとBが無いCDEGAという音階になります。
マイナー・ペンタ
(↑こう呼ぶといつも普通のペンギンを・・・連想しませんって!!)
マイナーでは2度と6度が仲間外れにされています。
キーがAマイナーだと
ACDEG
「おぉ!さっきのCメジャーペンタと同じじゃん!」 当然です。
「調号について」をお読み下され。
これらは平行調という仲間ですから。
さて、この5つの音達!選ばれた精鋭だけあって、
非常に使用頻度が高いのです。
別に4度や7度が落ちこぼれという訳ではありません。
ただちょっぴり気性が荒く、
使う方も気を付けないといけません。
というのも、この2音でトライトーン(増4度音程)を作ってしまいます。
ロックンロールやブルースでは
この音階にブルーノート(※ブルーノートについてを参照)
♭5度の音を織り交ぜ、カッコよく弾けます。
聴かせられます。泣かせられます。

またジャズでは
○M7コードの時に半音下のマイナーペンタ。
Ex)CM7→Bマイナーペンタ
○ー7コードの時に5度上のマイナーペンタ。
Ex)C-7→Gマイナーペンタ
○7コードの時に短3度上のマイナーペンタ。
Ex)C7→E♭マイナーペンタ
○ー7♭5コードの時に4度上のマイナーペンタ。
Ex)C-7♭5→Fマイナーペンタ
と処理することも可能。
可能性だけを見れば、
更にペンタトニックをグループとして考えることで、
OUTのまとまりをペンタトニックで作ったり・・・。
ペンタはとても奥が深いので絶対に覚えましょう(^ー^)
損はさせませんよ!
最後に私が以前作った曲JAPANICA(Japanese In Canadaの略)には
ジャパニーズ・ペンタトニックをふんだんにトッピングしました。
キーはEマイナーで構成音はEFABCという音の並びです。
日本人なんだから少しは日本の音階も知っておかないと
海外で向こうの人に教えられていたんじゃ情けない。

第25回:食う

そうそう私は米菓子には目が無くって
・・・(ー_ー;)失礼。
「食う」なら拍を食って下さい。
ミュージシャンがよく言う「食う」って
「アンティシペイション」と言います。
「食う」ととってもリズムが面白くなります。
情けないのは食った後リズムが速くなってしまう人。
メトロノームでしっかり練習してみましょう。
まずはメトロノームを4拍キッチリ鳴らします。
適当な譜面を持ってきて食ってみて下さい。
ワン・エン・ツー・エン・スリー・エン・フォー・
エン・ワン・エン・・・・・
という感じです。

「エン」は裏拍のことで「and」の意味です。
少しずつテンポを上げていって見ましょう。
一旦ズレるとなかなか元に戻れなくなってきますよ(^ー^)
次に2小節ずつコードがあると過程しましょう。
・・・エン・ワン・エン・ツー・エン
・スリー・エン・フォー・エン・ワン・エン・・・・・
気分はエアロビでも何でもいいですから、
必ずメトロノームに合わせましょう。
変な癖が付いたら直すのは大変なようです。
それが出来たらアドリブでも食ってみて下さい。
多くの教則本には「ここはアンティシペイションしている」
としか書かれていませんが、
これは非常に重要です。
ジャズを演奏するには本当に大事ですよ。

第26回:読譜

ギタリストは本当に譜面の弱い方が多い
いきなりとても失礼な事を言ってしまいましたが、私はそう思います。
きっとギターを演奏する方はある時期に音楽に目覚め、
今まで読む機会の少なかった五線譜に挑まなければならない時期に
TABに頼り過ぎてしまったから
だと私は思います。
読譜力をつけることは
本当に地道な作業を続けていくしかありません。
私も譜面はあまり強い方ではありませんが、
どのように訓練していったか?が今回のお題です。
1、調号のない(キーがCかAm)の譜面を用意する
2、ギターを弾かずに譜面を1度読む
3、自分がしっかりとしたリズムで弾けるテンポから、
メトロノームに合わせて練習する。

※この時、間違えても止まらないように!
どんどん先を読む。次回は間違えないように。

4、常に先の1音を読み、次第に先の2音を
・・先の3音を読むようにする。

5、この頃になると、
既に指もしくは頭が覚えてしまっているので、
しっかり弾ける限界のテンポまで持っていく。

6、そして新しい譜面へ
(次第に調号の多い譜面へ)と移りますが、
絶対に譜面を覚えようとしない事が重要です。
自然に覚えてしまう場合は仕方ありません。

また、譜面を読むトレーニングは譜面を書くことでも養われます。
沢山コピーをして譜面に書いたり、
存在する譜面をノートに書き写すだけでも効果はあります。
(↑これつまらない)
いつでも心にとめておいて欲しいのは
常に先を読む
という事です。

第27回:左手の無駄な動き

私が初めてJIM HALLの生演奏を見たとき、
その左手のスムーズな流れに衝撃を受けました。
同じギタリストですから、
向かいあっていても大抵の指の流れは分かります。
しかしJIMの左手は無駄な動きがほとんどない状態で、
私は間近で見ていたにも関わらず
JIMがどの音を押さえているのか分かりませんでした。
私の言う無駄な動きがない
というのは分かり易く言えば、
指がフレットから、あまり離れていないということです。
それ以来私は無駄な動きを極力減らすようにトレーニングをしてきました。
このようなことに意識しました。
☆必要がなければ、押さえている指以外は浮かさず、
弦に少し触れている状態に近づける。
☆1本弦上で指を押さえる際、
中指で押さえている時は人差し指は押さえたままにする。
☆同じように薬指を押さえている時は、
人差し指&中指を押さえたままにする。
☆最後はお分かりですよね、
小指を押さえている時は
人差し指&中指&薬指を押さえたままにする。
と言ったものです。
ジャズのフレーズは弦移動が多くて
全てをこの状態で演奏するのは不可能です。
しかし、指を押さえたら→押さえた状態で残す(適度に)
指を広げた状態で残す(適度にですよ~!)
このようにして練習していました。
コードは指がコ-ドフォームを覚えて、
すぐに押さえられるまでひたすら演奏、演奏でした。
4弦からA+E+F+Cといった
4本指がこんがらがるようなフォームも
繰り返し繰り返し演奏することで、
すぐ押さえられるようになります。
しかし!
世の中は本当に広い、
パッと見で無駄な動きが多くても
素晴らしい演奏をする人達がいるんですよ。
パット・メセニー!パット・マルティーノ!
冗談ではありません。ホントです。
彼等はきっと私達の想像を越える練習を積み重ねてきたのだと思います。
頑張るぞ~!

第28回:ポジションの選択

譜面を読む際、どのようにしてポジションを決定しているか?
をご説明します
ご存知の通りギターには同じ音が2つ以上ある場合が多いです。
ポジションが違うだけで随分と弾きにくくなる場合もあると思います。
ではまずギターという楽器(レギュラーチューニング)の
音域、配置を少し見てみましょう。
★5弦A音より低い音はポジションの選択をする必要はない。
★1弦G(15フレット)より高い音は
ポジションの選択をする必要はない。(稀に2弦を使用する)
★譜面上と実際の音が1オクターブ違う
(ギターは1オクターブ低い)
★2~3弦間だけ3度の音程他の
1~2、3~4、4~5、5~6弦間は4度の音程で離れている。
といった具合である。
譜面を見た時、そのフレーズが途切れもなく上昇、
または下降しているのであれば、
上昇ならポジションをどんどん上げ、
下降ならポジションも下がっていくようにする

実際の音は変わりませんが、
音を表現するというのは
このような演奏方法を選択していくことにあるような気がします。
ひとまとまりの音符の中で(次のひとまとまりを視野に入れた状態)で
一番高い音を見つけ出し、その音が弾けるポジションで演奏する
5弦Aより低い音はポジションが限られているので、
A以下が入った段階でポジションは
1~4フレット辺りに指を置くこととなる
ポジションを下げる時は人差し指で下げる機会が多く、
上げる時は薬指&小指で上げることが多い。

第29回:弦交換で気にすること

ギターの弦交換で気にすることは3点
1、ヘッドに弦を巻く回数
2、弦をよく伸ばす
3、オクターブ調整

1、ヘッドに弦を巻く回数
多少でもチューニングを安定させる為に私は巻きつける回数を決めている。
5、6弦=2回から3回巻きつける。
3、4弦=3回から4回巻きつける。
1、2弦=4回から5回巻きつける。
多少うまくいかない時もありますが、
出来るだけ上記の回数分ヘッドに巻きつけます。
ベストの状態は弦やギターによって違うかも知れませんが
一般的に見ても、このくらいが安定していると思います。
2、弦を軽く伸ばす
昔、私は弦を両手で引っ張って伸ばしていましたが、間違いです。
やはり弦は自然に伸びる方が長持ちするようです。
私は弦を張った状態で軽くチョーキングをしたりして、
ギターに張られた状態から自然に伸ばすようにしています。
3、オクターブ調整
これは非常に大事です。オクターブ調整がずれていたら、
いくらチューニングしても合わない位置が出てきます。
何故このような調整が必要かといえばネックが微妙に変化するからです。
ギターは強いテンションで弦が張られており
ネック部分がそのテンションに反発しようとします。
また湿度や温度により、木そのものが変化します。
丁度、中心位置で区切られるはずの
12フレットの位置が少しでも前後すると
オクターブチューニングが狂います。
しっかりチューニング・メーターを使用すること
12フレットのハーモニックスを出して、
次に12フレットの実音を鳴らす。
音程が上下するのであればオクターブが狂っています。
一旦弦を緩め、ねじを調整してから張りなおし
再度同じように確認します。
また上記の3つ以外にも
エボニーで出来ている指板には
レモンオイルをしようして割れを防ぎますし
ピックアップの調整も行います。

第30回:練習って何?

早いもので、このページを書きはじめてから30回目を迎えました。
皆様のお役にたっているのかどうか分かりませんが、
今後も頑張っていきたいと思います。
記念すべき30回目は練習って何?
こんな漠然とした題で何を言いたいのかと言いますと・・・
練習に復習を導入し過ぎるな!という事です。
もし貴方がより高いレベルへ一歩でも早く近付きたいと思うのであれば、
この事に気付くのは非常に重要なことです。
例えば、スケール練習にしてもいつまで同じ内容をするつもりか
メドを立てずに行っている方がとても多いです。
また、アドリブの練習にしても、
同じフレーズのワンパターンをいつまで繰り返すのでしょうか?
それは、私にとって練習の合間に行う気分転換のようなものです。
難しい・・出来ない・・と思うと私は燃えます
音楽を演奏していて本当に楽しいと思う瞬間は
閃きが私の心に舞い降りたとき!(観客の反応は除きます)
です。
勿論、そのレベルに達するまで
かなりの練習が必要になると思われますが、
私にとってはその為の練習も楽しいものとなっております。
閃きは自分の感性が音の中に自然に融合し、
次に来るサウンドを知らせてくれます。
そのサウンドを楽器で表現出来るようになる為にも、
楽器とのコミニュケーションを計る日々の鍛錬は
欠かすことが出来ません。

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