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ワンポイント・レッスン#71〜#80

無料ワンポイントレッスン#71〜#80

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。

目次

第71回:ペンタトニックの移動

今回から少しペンタトニックについて書いてみます。
まずペンタトニックは計5ポジション、
これは通常のメジャースケールと同じ数存在します。
一つのポジションで固まってソロを取っている方たちの問題点は
ポジションが見えていないことがほとんどですが、
見えていても、弾けないのは
移動がうまく行われていないことに起因しています。
この5つのポジションをポジション移動をしながら演奏するのに、
幾つか気付くことがあります。
①移動は3つのポジションまで。
②移動場所は必ず同じ音である。
③5つのポジションを2つのルートで移動できる。
まず①について3つのポジションを越える場合
1つのポジション内の音数が少ない為、
ポジションを見ながら演奏するということは
非常に難しいということです。
その為、移動のラインは3ポジションまでが効果的でしょう。
結果③のように、2つのルートが存在します。

では②について、どうでしょうか。
別に移動場所を限定しているわけではありません。
ですが、良い演奏を聴いていると
頻繁に移動する場所が決まってきているように思えます。
それはメジャーペンタの
2度⇔3度(マイナーペンタでは4度⇔5度)間で移動されています。
これは、間にブルーノートである♭5が
挟まれるためだと考えられます。

ペンタトニックで上記の音を弾いた時、
隣のポジションに移動してみてはいかがでしょうか?
また、紙上にポジションを書いてみることもお勧めします。
今まで見えていなかったもう一つのポジションが発見できるでしょう。

第72回:ペンタトニックの応用

レッスンにいらしている生徒さんの多くは
ペンタトニックでのソロは取れるけれど、
まんねり化している気がする。

という悩みを持っています。
さてペンタトニックでソロを自由に取れるようになった後は
何があるのでしょう?
どうやったら、より高度な演奏へとレベルアップできるのでしょう?
解決策その①が「ペンタトニックの応用」にあたります。
応用ですから、従来のペンタトニック1発とは訳が違います。
ブルースを例にしますと、
Aのブルースをマイナーペンタ1発+ブルーノート音で取っていたところに
メジャーペンタトニックをいれてみましょう。
ブルージー過ぎるマイナーペンタに慣れてしまった方には
どうも演歌っぽくて非常に格好悪く感じるかもしれません。
しかし上手いプレイヤーはメジャーペンタの使い方も非常に上手です。
マイナーからメジャーへどこから変化させるか?
それをよく考えてください。
次に練習すること
AブルースにAマイナー1発の状態から、
それぞれのコードのペンタトニックを弾いてみましょう。
A7(Am Penta)D7(Dm Penta)E7(Em Penta)
といった具合です。そこで、一辺倒だった自分のソロのムードが
若干変わるのを感じてください。
それが出来たら今度は、
それぞれのコードのペンタトニックもメジャーへと移行してみましょう
ここで大事なのはポジションと
ブルーノートをしっかりと覚えてしまうことです。

第73回:ペンタトニックからの脱却

さて、ペンタトニックでのソロは上手く取れてきた。
それでも、まだまんねり化している気がする貴方は
次のレベルへステップアップ可能な段階です。
解決策その②、「ペンタトニックからの脱却」です。
脱却・・・するのは非常に大変です。
今まで覚えたことからかけ離れていきますからね。
まず、ペンタトニック+ブルーノート以外にも
使用できる音が沢山あることを知ることです。
私はコピーのTAB譜ではなく、
音符をしっかり読んで覚えていきました。
その音とはマイナーペンタ上では9th&6thです。
この2音の音の使い方を色々な楽譜を見て覚えましょう。
ある事に気付きませんか?
今演奏しているのは5音ではなく、7音です。
そう、通常のスケールを選択して弾いていることとなります。
もし伴奏がAmであるならば、
Amのコードトーンを意識して出す訓練をしてください。
1発のソロから脱却するのには意識して、
そのコードのコードトーンを出す必要があります。
意識して出すことにより、そのフレットの音を覚えることが出来ます。
音楽はTAB譜のような数字ではなく音符で表されています、
指板上がフレット番号ではなく音として捉えることで、
演奏の可能性はどんどん広がっていきますよ。

第74回:ペンタトニックの見直し

難しい音や面白い音を求める度に
ペンタトニックがいかに優れているかを感じさせます。
スケールでのアプローチを完全にマスターした方、
ブルースでの歌う演奏がしっかりと出来ている方
ペンタトニックを再び研究してみることをお勧めします。
別にペンタトニックを弾き込むと次第に自分が出したい音
・・・つまり手癖にとらわれてしまいます。
多くの人はメカニカルな音程を避けた手癖となっていることでしょう。
しかし、ペンタトニックには
4度や5度といったインターバルがふんだんに入っています。
ペンタトニック上の音程は
隣あった音だけではないことに気付くことが必要です。

隣合った音を弾かないペンタトニックのラインは
機械的ですが、とてもユニークで
流れているラインの中に入ると「おっ!」と思います。
それをもし、7音のスケール内でやろうとすれば
ミストーンが多く出る可能性もありますが
ペンタトニックのポジションで見れば
いとも簡単に、また正しい音の範囲内で
緊張感のあるサウンドが手に入ります。

ペンタトニックを1音飛ばし、
2音飛ばしで練習してみる
ことをお勧めします。

第75回:ピアノとギター

今回の題はピアノとギターです。
お互い単音も和音も出せ、
1人でなんでも出来てしまう楽器ですね。
ギターは気軽に持ち運べる反面、
ピアノほどの音程・音量・音数は出ません。
逆にピアノほど音楽を支配する力を持っていない楽器でもあります。
そこがギターの良い所。

まだセッションに通い始めた頃、
ピアニストの後にソロを弾くのが大嫌いでした。
それはピアノに盛り上げられたら後は何も弾けないから。
サックスやピアノがガンガンとソロを取る中、
クールなギターって素敵だと気付きました。
どんなにゴチャゴチャした音楽でもギターはどこか空間を作ってくれます。
そんなことは分かってる。。。と言われてしまいそうな・・・。
重要なのはピアノのラインを勉強することです。
ギターという楽器は3度や4度での移動が非常に楽な反面、
2度で進行するにはポジション移動する必要があります。
ピアノのソロは2度の音程が非常に多い楽器です。
ギタリストが「このスケールで弾いてみて」と言われたとしたら、
単なる上行または下行する場合、
3度音程を中心にしたソロになることがほとんどです。
2度中心で格好良い演奏が出来ると
フレーズの終わりが心地よくなります。
音符を切って次に音符を弾くまでの休符が
うまく出せている状態ですね。

とにかくピアニストのラインを良く聴き、
真似することをお勧めします。
因みにギター&ピアノのDUOは本当に楽しいです。

第76回:7thコード・タイプ

7thコードには色彩感を出す為に
様々なテンションを乗せることが出来ます。
大きく分けて書かくと下記の2系統があります。
ナチュラル9th系とフラット9th系
に分類することができます。
では、まずナチュラル9th系とは・・・・
比較的7thに協和するテンション(9、11、13)
がある○7コードです。他にも#11や#5があります。

これに伴ってスケールも選択していきます。
同様に♭9th系にはオルタード・テンションと呼ばれるテンション
が付加されます。(♭9、#9、#11、♭13)
これに伴ってスケールを選択しますが、
使用されるスケール名だけはすぐにでも覚えてしまいましょう。
ここではナチュラル系かフラット系に分けて考えている
ということを念頭に置いてください。
○7(9)→Mixo-lydian、Lydian7th、Whole Tone
○7(♭9)→H-P5↓、Altered、Con.Dim

※H-P5↓・・・Harmonic Minor Scale Perfect Fifth Belowの略
Com.Dim・・・Combination Diminish Scale

第77回:7thコード・スケール内容

前回のテンションは理解できましたでしょうか?
今回はスケールがどのようになっているかを探ってみましょう。
○7(9)
Mixo-Lydian Scale・・・・R、3、5、♭7(コードトーン)
9、11、13(テンション)
Lydian♭7th Scale・・・・R、3、5、♭7(コードトーン)
9、♯11、13(テンション)
Whole Tone Scale・・・R、3、#5、♭7(コードトーン)
9、#11(テンション)
※Whole Toneは人工的に作られた6音構成のスケールです。
全ての音間がM2となっております。
おでこのめがねでデコデコでこり~~ん。って感じ。
知らない人はごめんなさい。
○7(♭9)
H-P5↓Scale・・・R、3、5、♭7(コードトーン)
♭9、11、♭13
Alterd Scale・・・R、3、(5)♭7(コードトーン)
♭9、#9、#11、♭13
Combination Diminish・・・R、3、5、♭7(コードトーン)
♭9、#9、#11、13
それぞれの音階の使用・説明はまたの機会に譲ることにします。
このようにスケールは類似したものを集め相違点を覚えてしまうと
割と簡単に覚えられます。

第78回:7thコードのスケールを読む

7thコードではほとんどのテンションが許されますが、
基本的には9th系では9th系テンションのみ、
♭9th系では♭9系テンションのみを使用します。
また、テンションの種類からスケールを特定する事が可能です。
つまり、○7(9、#11)とあれば、
そのテンションが属するスケールを探せばいいのです。・・・Lydian♭7
○7(9)・・・Mixo、Lydian♭7、Whole toneのいずれか
○7(♭9,♭13)・・・H-p5↓、Alterdのどちらか。
○7(9,♭13)・・・Whole tone。
○7(#9,13)・・・Com.Dim
といった具合です。※♭9と#9の共存は原則禁止です。
ただ例外もあることを忘れないで下さい。

第79回:7thコードのスケール選択

7thコードのスケール選択は非常に種類が多くて大変です。
まず第一にメジャー型Ⅱ-7~Ⅴ7では○7(9)系、
マイナー型ⅡΦ7~Ⅴ7では○7(♭9)系を使用します。
またメジャー型では不協和感を強め、
解決した際の解決感を増す為に
わざと♭9th系を使用することもあります。
※○7(9)~○7(♭9)・・・良い。
○7(♭9)~○7(9)・・・解決感が出ない。
ではⅤ7でもなく、
ⅡーⅤの形も取っていない7thコードをどうすればいいのでしょうか?
そこで下記の表を覚えてください。
突如出現した7thコードを
曲のKeyから考えてまとめたものです。(メジャーキー)

Ⅰ7 ♭Ⅱ7 Ⅱ7 ♭Ⅲ7 Ⅲ7 Ⅳ7
両方 9系 9系 9系 ♭9系 9系
♭Ⅴ7 Ⅴ7 ♭Ⅵ7 Ⅵ7 ♭Ⅶ7 Ⅶ7
9系 両方 ♭9系 ♭9系 9系 ♭9系

注意して頂きたいのは、
これが絶対的なものではないということです。

時と場合により変化することもありますので
参考程度に知っておくと便利かと思います。
また上の表で少し気付いたことはありませんか?
上の段と下の段はちょうど♭5の関係にありますが、
スケールは正反対になることが多いです。
上段が9系なら下段は♭9系になります。
また、これとは別に半音で進行していくような7thコードには
Lydian♭7を使用するのが一般的です。

第80回:練習計画

1日どれだけ練習すればいいのか・・・?
練習の質を高くすることこそが上達への近道だと私は考えます。
節度を持って楽しむときと
練習するときを分けるべきです。

ただ、ガムシャラに練習をしても上手くなりません。
指が動く動かない、脳が演奏についていくかどうかも
全て1日では上手くいきません。

日々の反復により指が動くようになり、
考えながら演奏をすることが出来るのようになります。
今日は疲れたから弾かない・・・
明日休みだから今日はいいや・・・というのは良くありません。
脳に毎日刺激を与え続けることが大事だと思いますので、
1日20分でも集中した練習時間を作ることをお勧めします。
私がやってきたのは、まるで筋力トレーニングのようでした。
細かい時間までは決めておりませんでしたが、
やることをリストに挙げ
1日に一つを出来るようにする練習ではなく、
全ての技術を総体的に上げるように
練習計画を立てました。

こんな感じです。↓↓
1、ウォーミング・アップ
・・・目標なし、決めた時間まで。
2、ピッキングトレーニング
・・・目標あり(テンポを前日より少し早くする)
3、左手のトレーニング
・・・目標なし、決めた時間だけ。
4、読譜
・・・目標あり(テンポ)
5、譜面
・・・目標あり(何かひとつ新しいフレーズやアイデアなどを得る)
6、ソロ
・・・飽きるまで引き続ける。
このような流れで大抵90分くらいです。
私の場合、集中力は90分~120分できれてしまいます。
そんな時は素直に一服したり、耳コピしたりしました。
そしてまた、同じ流れで繰り返すのです。
規則的に練習することは非常に大切です。

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