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ワンポイント・レッスン#122〜#132

投稿日:2019年5月7日 更新日:

無料ワンポイントレッスン#122〜#132

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。今回もツーファイブ講座があるので区切りの良い#132までです。

第122回:パーカーチェンジ

今回はパーカーチェンジ
と呼ばれるコード進行の話。
これはもう名前の通り、
チャーリーパーカーが(考えたのか定かではないが)
沢山録音したお得意のコード進行だ。
ディグリーで書くとこうなります。
ⅠM7~ⅦΦ7~Ⅲ7~Ⅵー7~Ⅱ7~Ⅴー7~Ⅰ7~Ⅳ
コンファメイションや、There will never be another you
がこのコード進行にあたります。
非常によくあるコード進行なので是非覚えて練習しちゃいましょう。
またブルースの最初の4小節にいれてしまうのも一つの手法ですね。
|F7|B♭7|F7|F7|
↓↓↓
|FM7|EΦ7・A7|D-7・G7|C-7・F7|
ドミナントモーションが続くこのコード進行は
ソロを取っていて楽しいですね。

第123回:コルトレーンマトリックス

コード進行の話をもう1つ。
コルトレーンマトリックスをご紹介します。
コルトレーンチェンジ
とも言います。
このコード進行の特徴はキーが長3度下に変化し続ける点です。
そして、それは3つのキーを経過すると元に戻ってきます。
C~A♭~E・・・・
この3つのキーを経過する。
C~E♭7~A♭~B7~E~G7~C
・・・・ドミナントモーションを作り流れをスムーズにさせる。

コルトレーンマトリックスはこの状態です。
更にはコルトレーンはⅡー7から始まるチェンジも作りました。
D-7~E♭7~A♭~B7~E~G7~C
・・・・これによりⅡーⅤ部分への導入が可能になります。
また細かいバラッドでは〇7コードを更にⅡーⅤ化して
複雑なコード進行を作りだすことが可能です。
C~B♭m7~E♭7~A♭~F#m7~B7~E~Dm7~G7~C
ソロの練習にはもってこいですね。

このチェンジは4つのサークルが存在します。
このハードな進行で自在にソロが取れるように練習すると
非常に勉強になりますのでやってみてはいかがでしょう。
では最後にその4つのサークルを書いておきます。
それぞれにドミナントモーションを入れたり、
Ⅱー7から始めたり、ⅡーⅤ化してしまいましょう。
C・A♭・E
D♭・A・F
D・A#・F#
E♭・B・G

第124回:リズムチェンジ

コード進行ネタが続いているので、
思いっきり典型的なものをご紹介。
お店のセッション、知り合いとのセッション
などなど必ず1回はやる進行、それが
リズムチェンジです。
循環モノとも呼ばれます。
最近はリズムチェンジと呼ぶ事が多いですね。
循環とは循環進行のことで、
ⅠーⅥーⅡーⅤという進行のことですが、
曲をやる際に循環といわれたら、
ⅠーⅥーⅡーⅤではなくI got Rythemのコード進行ということです。
このコード進行は本当によく使われますし、
バップ的な技術を練習するのにピッタリです。
また、この循環には沢山のバリエーションが存在します。
因みにⅢーⅥーⅡーⅤは循環のバリエーション。
ⅡーⅤーⅠーⅥは逆循環と呼ばれています。

第125回:ⅡーⅤ①

やって参りました。ⅡーⅤです。
もっともジャズらしい進行とも言えるでしょう。
ジャズを演奏出来るようになるためには
ⅡーⅤを全てのキーで自由に演奏できなければなりません。
私自身、沢山演奏しましたし、
今でも好きな進行なので
新しいアイデアなどは
ⅡーⅤ上で試すことが非常に多いです。
さて、ではⅡーⅤって一体なんなの?
というとこから始めましょう。
もっとも分かり易いのは
キーの2番目と5番目のコードってこと。
それで納得する人もいれば
「だから?」と言いたくなる人もいるでしょうが・・・。
考え方は2つあります。
①SD→D→T
上記進行はドミナント・ケイデンスと呼びますが、
それが発展したものと考える。
まずSDや→D→T(F→G→C)というのは
曲を終わらせようとする力を凄く持っています。
これがドミナント・ケイデンス。
で、このSDを代理和音Ⅱー7で弾くことにより
ROOTの流れが4度進行という更に強力な流れを持つ為。
SD代理→D→T(D-7→G7→CM7)
というコード進行がよく使われる。
②Ⅴ7上の和音を分割
Ⅴ7をルートから3度重ねしていくと・・・
Ⅴ7(G7)・・・
G,B,D、F、A、C、E・・・
どうでしょう
G7の3番目のDの音をROOTとするとD-7が出来ます。
よって、これを分割したものがD-7→G7
・・・つまりⅡーⅤだと。。。
まぁ、とにかく〇ー7から4度上に進行して
次のコードが〇7ならⅡーⅤに間違いありません。

第126回:ⅡーⅤ②

まず初歩の段階では
そのⅡーⅤが属するキーのメジャーorマイナー・スケール
で大きくとってソロを弾いてみましょう。
私のレッスンでも一番始めにやることです。
このレッスンをしていると、その人の性格が読めます^^
バックと外れているのに思いっきり伸ばしてしまう人。
外れているのに気付いて、しっかり修正する人。
音階が見えていないのに適当に弾く人。
知ってることだけを弾こうとする人。
出来ないから何も弾こうとしない人。
大汗を書きながら必死に弾こうとする人。
などなど
貴方はどのタイプでしょう?^^
上手い下手ではなくこれは性格だと思います。
それぞれ意識を向ける先は違ってくるのですが、
どんな人にも言えることは、
①自分でメロディを作る楽しみを覚えましょう。
②バックの演奏、
特にコードの移り変わりをしっかりと意識しましょう。
③自分の出す音を予想してみましょう。

歌うことを忘れたカナリア・・・・
いや上級者って結構いるものですよ。

第127回:ⅡーⅤ③

さて、次はそれぞれのコードに音階をつけましょう。
MAJOR KEY
名前を付けたところで演奏している音は変わりません。
Ⅱー7・・・Dorian
(R・♭3・5・♭7、9・11・13)
Ⅴ7・・・MixoLydian
(R・3・5・♭7、9・11・13)
MINOR KEY
Ⅴ7のみ少し変化します。(Ⅴ7の3度が半音上がります。)
Ⅱー7♭5・・・Locrian
(R・♭3・♭5・♭7、♭9・11・♭13)
Ⅴ7・・・H-P5↓
(R・3・5・♭7、♭9・11・♭13)
結論
つまりはメジャーⅡーⅤは間違いなく一発で弾け、
マイナーⅡーⅤもほぼ違いはないということ。
音階を知ることは大事ですが、
これを知ったところで弾けるようになるわけではありません。
また上記音階は最もベーシックなものであり、
実際には多種多様な音階が使用されます。

第128回:ⅡーⅤ④

そのⅡーⅤが属するキーのメジャーor
マイナー・スケールで十分に弾ける!
と思う人は次のステップに進みましょう。
ⅡーⅤーⅠを単音で表現する必要があります。
その為にまず、
コード進行を何回も何回も徹底的に弾きましょう。
その次にターゲットとなる音を1つずつ出していきましょう。
1音を狙って出すことの難しさに
最初は自分が嫌になるかも知れませんが、
コツコツと気長に出来たらいいですね。
さて、そのターゲットとなる音は下の赤字です。
Ⅱー7・・・ Dorian
(R・♭3・5・♭7、9・11・13)
Ⅴ7・・・ MixoLydian
(R・・5・♭7、9・11・13)
ⅠM7・・・ Ionian
(R・・5・7、9・11・13)
3rd音がコードを表現する上で大事な音です。
ではKey=Cで考えてみましょう。
D-7・G7・CM7
ターゲットは1拍目の頭に置きましょう。
F・B・E
という音を1小節に1音ずつ出してみて下さい。
重要なのは何度も書きますが、
最初にⅡーⅤーⅠのコード進行を何回も弾いておくことです。
すると、このたったの3音F・B・Eと弾いただけで
D-7・G7・CM7が聴こえてくるでしょう。

第129回:ⅡーⅤ⑤

さて、これだけでは
最初にコードを頭に鳴らさないと
音を表現出来ない事になってしまいます。
そこでもう少し進行感を出してあげましょう。
しかし、この段階になっても
コード進行を弾くことは忘れずに!

D-7・G7・CM7

F・B・E

F→・B→・E
この赤字の音を加えるだけで音の流れがスムーズになります。
「すべての音には行きたい方向があります」
「その行きたい音を出すか出さないかは自分次第です。」

ⅡーⅤーⅠ上で3度の音から始まり、
行きたい方向に従ったのが上記の音の流れです。
D-7上でF→CとG7上でB→Fといく。
ここまで書いてある教則本は少ないと思いますが、
(たいていは第128回ぐらいまでの内容でフレーズ練習に飛びます!)
こう書いてあったとしても
読者というのは弾いて終わってしまう方がほとんどです。
大切なのは
自分の中で応用しやすいように論理を作ること!です。

第129回で分かることは
ⅡーⅤーⅠで次のコードの3rdに行く際は
前のコードの7度の音から半音下がるのが理想ということ。
簡単に書くと下のようになります。
Ⅱー7の3度→7度→Ⅴ7の3度→7度→ⅠM7の3度

第130回:ⅡーⅤ⑥

なんだか久し振りの更新となってしまいました。
楽しみにされていた皆様お待たせしました。
さて、今ここで説明しているⅡーⅤは
あくまで音の行きたい方向に逆らわない
ということを前提に書いています。
最近はついつい面白い音へと
行きたくなってしまいますが、
まずは基本からというわけです、はい^^
第130回は5度進行(4度進行)と
ターゲット音(3度)の関係です。
前回、D-7・G7・Cという進行において、
F→C→B→F→Eという音を通ってきました。

では、更に音を囲んでみましょう。
Cメジャースケール上で3度の音の上下の音ですよ。
F・・A→C→B・・・D→F→Eという流れ
これををディレイゾ・リゾルブといいます。

次のコードの3度の音を上下から挟む感じですね。
まぁ、ここで説明を終わってしまっても良いのでしょうが、
少しサービスで。

私の中では
4度進行した場合、
次の3度の音の上下の音は
前のコードのコードトーンである。

と解釈されています。
勿論例外はありますが、上記の音を見てみましょう。
G7のB音にいく前のA・CはD-7の5thと7thです。
CのE音にいく前のD・FはG7の5thと7thです。
何か見えてくるものがあれば幸いです。
※例外は必ずありますので、
これが全てとは思わないでくださいね。

第131回:ⅡーⅤ⑦

3度の音をターゲットにして
確実に弾くことが出来たでしょうか?
次はROOTをしっかり見ておきましょう。
3度→ROOTという流れ
何度も練習してみましょう。
例によってKEY=CのⅡⅤⅠで、
F→D・・・・B→G・・・・E→C
上行?下降?・・・それは貴方が決めてください。
フレーズを考える上で基準となるのは、
それがカッコ良いか悪いかしかありません!

まぁ、あくまでインサイドの説明をしていますので
ある意味、なんとも言えない部分がありますけどね。。。
さて、では同様にディレイゾ・リゾルブもいれてみてください。
例によって上行・下降はご自身の判断で、
FDAC・・・BGFD・・・EC
そうですね、
私だったら数ある組み合わせの中でも
FからDに↑、Aに下がってディレイゾリゾルブ。
BからGに↓、さらにFに下がってディレイゾリゾルブ。
最後にEからCへ↑
が一番気持ちいいと感じます。
皆さんはいかがですか?
どことなくビバップの骨格が見えてきませんか?

第132回:ⅡーⅤ⑧

とりあえずⅡーⅤーⅠの説明は今回で最後にします。
あるフレーズを練習したとします。
キーが変わったら
フレーズの聴こえ方が変わるのは当然だと思います。
(当然音を変えたくなります)
でもキーが変わって同様のフレーズが弾けない
というのは勿体無いと思います。
手癖で覚えてしまったら
Key=Cで弾くのとKey=G♭で弾くのでは
ポジションを大幅に移動するしかありません。

また1小節以上の大きなフレーズを覚えることは
あまり重要だとは思いませんし、
私もあまり勉強した記憶がありません、
その代わりに沢山やったのは
「何度の音から何度の音へこのように飛ぶとカッコ良い」
とか
「何度から何度へのこんなリズムだと面白い」
このように、
自分が行きたいと思う方向を色々探すことこそ、
自分の喋り方を見つける道ではないでしょうか?

それが、よくあるフレーズだったりした時は
結構ショックでしたが(笑)
変更するのは凄く簡単。
ちょっとリズムを変えたり音を増やしたり削除したりすればOK。
昔、渡辺香津美さんの師、
中牟礼さんの演奏を聴いた時にビックリしたことがありました。
中牟礼さんのフレーズは
どれも結構よく似た音使いなのに、
同じフレーズが全くないんです。
微妙なノリの違い、ほんの1音の違い、
アクセントの違い・・・・
きっとフレーズで覚えていたら、
小さな音の組み合わせで
こんなにも表情豊かなラインが出てこないんだと思います。
コピーで満足するのであれば、
それでも良いと私は思っていますし、
生徒さんにも無理に勧めたりはしません。
でも、どうせやるなら自分らしさを出したいですよね。
コピーしたところで
演奏した本人以上には上手に弾けないんですからね。

常に美的センスを磨くことを忘れずに。

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