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ワンポイント・レッスン#101〜#110

無料ワンポイントレッスン#101〜#110

ホームページを最初に作った時(2003年)に書いていた「全175回の無料ワンポイントレッスン」です。古い記事のため、読みやすく配慮していない文字情報ですが、リニューアルで削除せずに残すことにしました。

目次

第101回:解決って何?

100回を越えても頑張って書いていきます、
ワンポイント第101回。
今回は解決についてです。
非常に重要です。
まず解決とは、
不協和な和音(音)から協和する和音(音)へ
移行すること
です。
不安定な(不協和な)コードは安定した(協和している)コードへ行きたいという性質を持っています。
本来は私達の耳が安定した音へと移動したいと
思っているのでしょうが・・・。
安定した和音や音へ辿りつくと、
終止感が得られます。
これを解決といいます。
最も強い終止感を出せる解決が
「トライトーン解決」と呼ばれる解決です。
トライトーン(TRITONE)とは全音3つ分のことで
aug4(dim5)の音程のことです。
このトライトーンは不安定な振動数比を持つ音程で、
安定した振動数比へと移行したがる性質を持っています。
この音程の両方がそれぞれ反対の方向へと
2度で広がることにより解決は起こります。
これがトライトーン解決です。 ※しかし人の耳って微妙なもので、
不協和も聴き続けるとそれが通常の安定したコードに位置付けられ
更なる不協和が聴こえてきそうです。

第102回:Dominant Motion

トライトーン解決は
一体どのような場所で起こるのでしょうか?
それはDOMINANT MOTION(ドミナントモーション)
と呼ばれる場所(コード進行)で起こります。
ドミナントモーションとはⅤ7がⅠコードへ進行することです。
実際に見てみましょう。
G7(Ⅴ7)のF+BというトライトーンがCへ移行するとき
Fが半音下へ、Bが半音上へ→E+Cへと移行する

強い解決感(終止感)がでます。
今、実際にギターを弾いてくれた貴方!
私はそんな人が好きです^^
しかし、これだけではまだ!!!
ドミナントモーションとは言えません。
もう1点、MOTION OF 5TH
というコード・ルートの動きが必要になります。
単音での進行、特に低音域で
非常に力強い進行感がでてくる進行のことで、
ルートはP4度↑(P5度↓)へ進むことです。
このトライトーン解決と、
Motion Of 5thが同時に起こることが
Dominant Motion成立の条件となっています。

第103回:リーディングトーン

リーディングトーンとは、
一般的な理論書では導音とも呼ばれ
キーセンターの音へと導く7番目の音のことを言います。
Key=CであればB音ですね。
キーセンターの音に限らず
コードトーンである3度や5度の音へ
どのように導くことが出来るのか?

その可能性を掘り下げることは無意味ではありません。
例えばCM7
3度へ導く
D→E、F→E、C→D→E、
G→F→E、C→A→G→E、C→D→D#→E
5度へ導く
A→G、F→F#→G、
C→E→G、A→F#→G、B→C→G、E→C→F#→G

このようにどのように動いたらどう聴こえるか?
を知ることは即興演奏を行う上で非常に有効ですし、
自分のスタイルを確立するのに、
まずはこの辺りから好みを採用していくと良いと思います。

第104回:ギター侍

最近、やたらと聞かれる「ギター侍」について・・・。
ワンポイントでも何でもありゃしない・・・。
まぁ、特に興味もないけれど
「どう弾くの?」と聞かれて答えられないのもなんなので、
一応TVでもう一度見ることに。
Am7とCの繰り返しと取るべきか、
ただのベースの移動と取るべきか?

私としては後者を取りたい。
8分音符でこんな感じです。
Am7・Am7・Am7/G・Am7~
これが繰り返される感じ・・・。
つまりはAm7を押さえた状態で
6弦3フレットへ薬指を付けたり、離したり・・・。

彼の芸風についてココで述べるのもおかしいし、
好きな人が笑えばいいと思う。
お笑いのプロを目指さない者が、
いちいち自分勝手な評価をするのも頭が悪い。
ギターをやりたいと思う人が少しでも増えたら、
また十二分にあるギターの認知度が更に上がるのであれば
嬉しいことではないでしょうか。
残念ながら最後の切腹を見る前に
TVを消してしまいました。
あとはご自身でお調べください。

第105回:音型(セル)

セルとはユニット・モチーフなどとも呼ばれ、
複数の音で作られた音型です。

セルを移動することにより非常に流れのあるソロが出来上がります。
またセルを利用して緊張感を高めることができます。
このあたりは以前
「師の恩恵に授かろう」の時にお話した内容とほぼ同じです。
また、このようなアプローチは佐藤允彦さんの演奏を聴くと
非常に勉強になります。
セルと同様に非常に面白い音型は
12音技法と呼ばれる手法です。
12音それぞれを1回だけ使用してメロディを作ります。
その後、その音型を逆行させたり平行移動させたりすることにより
音楽の可能性が本当に奥深いことにあらためて気付かされます。

12音技法はコルトレーンの
「Miles Mode」などジャズにおいても少しだけ研究されました。
私はある音階で自由に弾けないと感じた時、
極端にテンポを落として練習します。
まだ演奏したことのない、
カッコ良い音の繋がりを常に心に鳴らせるようにする為に
強く意識して音を出す必要があるからです。

第106回:サブドミナント・マイナー

サブドミナント・マイナー
(通称サブドミ・マイナー)・・・・Ⅳm7

ジャズを学び始めた頃、この和音の機能が大好きでした。
マイナー・キーではダイアトニック内にある機能ですが、
この和音がメジャーキーに出てくることが
ジャズには頻繁にあります。
私にはどこかダイアトニックの底抜けの明るさとは離れた
深いサウンドに聴こえたものでした。
分析をするのであれば単純に短調からの借用和音と考えるでしょう。
サブドミナントマイナーの進行として
・・・Ⅳー7~♭Ⅶ7

という進行が多くあります。
最も重要なのは♭Ⅵ度の音を必ず弾くことです。
Ⅵ音ではなく、かならず♭Ⅵ音!
これがサブドミナント・マイナーの条件です。
機能を見ると、Ⅳー7の代理として使用可能なのは
♭Ⅶ7・♭ⅡM7・♭ⅥM7・ⅡΦ7
などが一般的なようです。
とにかくサブドミマイナーになったら
「来た来た~~!!」と弾きまくった思い出があります。

第107回:転回和音の可能性

今回のテーマは和音について。
転回和音をいかに上手く使用するか?
ということ。
転回和音ってそもそも何か?
譜面上でお団子状に積まれた和音を
1オクターブ上げたり下げたりすることです。
転回和音を考える時、私はまずベースの動きを考えます。
コードは必ずしも
ベースがROOTでなければいけないわけではありません。

3度ベースや5度ベースはよくあります。
また、ベーシストが居るときは
いつも以上に自由にコードを選択可能です。
レッスンをしていると
ベースにROOTが来るコードは沢山知っているのに、
ベースが他の音のコードは全くしらない方が多くいらっしゃいます。
一人でも演奏可能なギターらしい問題点ですね。
テンションが一番低い音になるときも結構あるものですよ。

第108回:オルゴールサウンド

私は長い間エド・ビッカート(詳細は私のHPにて)
の和音に魅了されてきました。
彼のサウンドの謎を少しでも紐解きたいと思っています。
エドの伴奏のサウンドは
オルゴールサウンド
と呼ばれているらしいのですが、
あの演奏を聴いたらうなづけますね。
自力でコピーしていくのが自身の為に一番ですが、
ここではオルゴールサウンドになるヒントを1点だけご紹介します。
倍音を膨らませること
これが、どのようにして得られるか
ご自身で検討してみてはいかがでしょうか?
倍音こそがED BICKERTサウンド、
オルゴールサウンドの特徴です。
ジョージラッセル著のリディアンクロマチックコンセプトが
参考になるかも知れません。

第109回:ピックについて

初心者の頃、
自分に合うピックを探しだすのに非常に苦労しました。
ピックにはティア・ドロップ型と
おにぎり型と特殊系
があります。
一概には言えませんが私がレッスンを受講している方々を見ていると、
フォークの方がよく使うのは、おにぎり型ですね。
ストロークとか非常にやりやすいです。
比較的柔らかい方がしっとりしたサウンドが出せますが
ペンペンした三味線的なサウンドになりやすいですよね。
適度な厚さがある方がよいと思います。
ロックの方は何故か先が尖がっているティアドロップ型ピック
使っている方が多い傾向にあります。
尖っていると弦に当たっている時間(コンマ何秒の話ですが)
が短くてシャープになりますね。
またロックの方でペラペラなピックを使用している人を
あまり見たことがありません。
ジャズの方は意外と厚くて小さいピック
を使用している方が多いようです。
ジムダンロップのJAZZシリーズを私は長い間使っていました。
とても太い音が出る気がしてよかったのですが、
私のような丸めのサウンドでは
意外とペラペラのピックの方が太くて良い音がするんです。

それに気付いてからは若干薄いおにぎり型を買ってきて、
少しニッパーでカットして形を調節しております。
ピックを決める重要なポイントはなんと言っても
「継続して手に入れることが出来るもの」です。
ピック次第で音も演奏方法も変わってきます。
去年まで売ってたのに今はない!
・・・なんてことがあったら最悪です。
そんな私はYAMAHA 0.30 のおにぎり型 (自主カット加工)
を愛用しております。

第110回:Rootの位置

5弦ルートのコードフォームに
6弦ルートのコードフォーム・・・・
第107回:転回和音で少し書きましたが
ルートが一番低い位置になくても良いということを
もっと掘り下げてみてください。
和音を鳴らす時に考えている事。
それはフォームを考えているのではありません。
a)トップノートがどの音に鳴っているか?
b)ベースは何度の音か?
c)内声に2度音程があるか?
d)それぞれの音の構成はどんな音程になっているか?

言葉で書くと非常に難しいですが、
こんな具合ではないでしょうか。
決まった和音フォームから脱却する為に
まず4弦ルートのコードフォーム。
次いで3弦ルート、2弦ルートを書き出して見て下さい。
(1弦ルートは6弦とほぼ同じ)
きっと今までと違った未知のコードフォームが見つかることでしょう。

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