スタンダードとは?
ジャズには沢山のスタンダード・ナンバーがありますが、そもそもスタンダードって何?ということで、wikipediaで調べてみると
とあります。どの曲がスタンダードで、どの曲がスタンダードではない、と明確に言うことが出来ませんが、ジャズミュージシャン達に好まれ、演奏され、録音され、広く知れ渡った楽曲。そんな楽曲がジャズには数え切れないほど存在します。多くは、昔の映画の主題歌であったり、昔のポップス(オールディーズとも言う)です。
カバーではない
ロック出身の人は、ある曲を別のミュージシャンが演奏すると「カバー」と言いますが、ジャズでは「カバー」とは呼びません。ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌である「星に願いを」はジャズだけではなく、ポピュラーアレンジ、クラシカルなアレンジなどなど、とても有名ですが、これも立派なスタンダード・ソングです。名曲のメロディと、そのコード進行を借りて、ジャズミュージシャン達は即興演奏を繰り広げていきます。
スタンダード集というもの
さて、スタンダードには沢山の形式がありますが、32小節を1コーラスとする楽曲が最も一般的です。そのようなスタンダードを掲載した曲集が沢山存在します。まずはリアルブックと呼ばれる海外の曲集。これ1冊で数百曲が掲載されています。
スタンダード集のスタンダード
これが1番というスタンダード集は存在しましせんが、日本で広く普及しているスタンダード集はこちらの「ジャズ・スタンダードバイブル」です。Eb用、Bb用、Vocal用などなど、様々なバージョンが発売されいて、大学のジャズ研や、セッションを行なっているクラブでは必ず置いてあると思います。
お出掛けする際はハンディ版が便利
人気の作曲家達
映画やミュージカル用に楽曲提供をしていた人気の作曲家が沢山います。
ジェローム・カーン(Jerome David Kern)
1885年1月27日 – 1945年11月11日。 ”Smoke Gets in Your Eyes”、”All the Things You Are”、”The Way You Look Tonight”などなど人気の楽曲が沢山あります。
コール・ポーター(Cole Porter)
1891年6月9日 – 1964年10月15日。”Love for sale”、”Night and day”、”You’d be so nice to come home to”など、これまた人気曲が沢山。
ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)
1898年9月26日 – 1937年7月11日。”Summertime”、”I got Rhythm”などから、クラシックでも”Rhapsody in Blue”など沢山の楽曲を作曲しています。
他にも人気作曲家は沢山
なぜ3人しか紹介しないんだ!
と、怒られてしまいそうですが、ハロルド・アーレン、ジョニー・マーサー、ジミー・ヴァン・ヒューセン、ヘンリー・マンシーニ、バート・バカラックなどなど、作曲家は沢山います。
ジャズミュージシャンが作曲した楽曲
ジャズの中にはジャズミュージシャン自らが作曲した楽曲も数多く存在します。それらは「ジャズ・オリジナル」と呼ばれます。デューク・エリントン、ビリー・ストレイホーンのタッグや、ベニー・ゴルソンの楽曲は良いですね!セロニアス・モンクの曲は今の時代でもチャレンジングな曲が多いです。偉大なプレイヤーでもあり、作曲家でもある方が沢山います。