Mistletoe Music School Yamada Room カナダ放浪記

カナダ放浪記#9 〜出会い〜

2002年の春から秋にかけてボクはCANADAのトロントへ行ってきました。
それはスリルと興奮の連続の冒険をしているようでした。
ここでは、そんなカナダの旅を少しずつ書いていこうと思います。

出会い

カナダへ来て1週間が経過しました。ボクの英語力は少しずつではありますが上達しています。タカと話す時以外はずっと英語を使ってますからね。 カナダの情報紙でここトロントのジャズクラブを幾つか発見しました。その内のモントリオール・ビストロというクラブはユースホステルからも近く歩いていけるように思えました。 昼の時間、まだ明るいうちにそのクラブを偵察に行きました。場所はすごく分かり易い!(ユースから一本道)するともう開いてるではありませんか! 外看板に掲示してある今日の出演者を見る事と、ここが凄くレベルの高いクラブというのがすぐ分かりました。カナダミュージシャンはあまり知らないはずなのに、知っている名前がゴロゴロと・・・。 そして今夜はクラリネット奏者が出演するとのこと。ボクは勇気を振り絞って中に入りました。すると薄暗いバー。夜はディナーも楽しめるであろうクロスのかかったテーブルが沢山あって音楽は期待できそう。 店員にOPEN時間と演奏のSTART時間を聞いて(英語少しだけ聴き取れたよ!)一旦ユースに帰りました。

夜、といってもまだまだ明るいです。クラブへ入ると凄い賑わい。テーブル席はディナー専用見たいなので、カウンター席に座りました。カナダでの初ライブをこれから聴くんです。楽しみでしかたありません。すぐ店員がよってきてオーダーを聞いてきました。ボクはガイドブックを読んでいて飲みたいと思っていたクリモアというビールを飲むことに・・・。これが結構美味しいんです。 口当たりが凄く滑らかでいて、日本のビールのような刺激はありません。一気に好きになりました。今日ばかりは少しぐらいの贅沢をと2杯(でも控えめ)飲みました。

ミュージシャンがステージに現れると一際貫禄のあるご老人が(老人と言っては失礼かもしれません)クラリネット奏者でした。クラリネットのサウンドは古いジャズでしか聴いたことがありませんでしたが、こうやって聴くと結構いい。 また他のミュージシャンも良く、カナダの音楽のレベルの高さを実感しました。しばらくしてメンバー紹介に入ると「ベースはSteve Wallece」と言ってるではありませんか!! Ed Bickertとも演奏をしたことがあるミュージシャンです。存在感のある彼のベースは本当に素晴らしい。しかし、今日は久し振りの酒で酔いが予想以上に早く、話しかけられずに2セット演奏を聴いて帰ってきてしまいました。 いやぁ、本当に素晴らしい演奏だった。と思いました。

昼間の生活ですが、タカは毎日重たい荷物を持ってトロント大学の図書館へ勉強をしに行っていました。ユースからトロント大学までは20分強あったのですが、ホント毎日行ってましたよ。

彼は自分のノートPCを常に持ち歩いていたので、信じられない程重いカバンとなっていました。 夜はタカと一緒に食事をする事がよくありました。お互いカナダには友達が居ませんから。毎日の出来事とか色々情報交換をしましたよ。そんな時にタカが持っているパンに付けるチョコクリームを試させてもらう事に・・・。 これが、結構おいしい。甘い物をあまり取っていなかったので妙にそう感じたのかも知れません。ここから、ボクの巨大化が始まったのです(笑)飲み物だって、水やコーヒーも飲むけれど、コーラやジュースが多かったですからね。 帰国時には70Kg程に激増しました。身長170cmのボクが70Kg・・・・デ○ですよ。不思議なことに日本に帰ったら自然と元に戻りましたけど。

またタカは大のコーヒー好きでした。毎日最低2回はセカンド・カップに行ってましたよ。「何杯飲むと無料」そんなサービスカードの存在があることもタカと一緒にコーヒーを飲みに行って初めて知りました。 ユースからチャーチストリートを南に行った場所にあるセカンドカップはタカのお気に入りらしく、初めて2人で行った時にタカの頼むものを店員が知っていてボクはビックリしました。(^^)「そんなに来てるんだ!」

ある時、映画の話になりスターウォーズ・エピソード2を観に行く予定を立てました。週頭の午前中ということもあり、劇場はガラガラ。とりあえず時間があるので食べ物を外のコンビニで買うことにしました。 劇場内のピザやポテトは高かったのですが、美味しそうだったので2人でお金を出し合ってポテトを1つ買いました。(苦労してんなぁ・・・)

日本に比べ全然安い料金(600円程度でしょうか?)で映画が見られることにまたまた驚き!そして当たり前なんですが、英語なのに字幕がない・・・・上にエピソード2の最初はシリアスなシーン。 一気に眠気に襲われましたが、そこはいい勉強になると思い、なんとか理解するように頑張ってみました。結局話の内容が分からないまま終わってしまいましたが、ヨーダが速く動くシーンを観て2人でビックリ。 「ヨーダ、強いなぁ」なんて言葉がわからなくても結構楽しめました。ポイント、ポイントで言葉が理解できれば結構分かるものだと・・・少し自信を持ちました。

またある時、タカとインターネット・カフェを探しました。ボクが最初に泊まっていたニール・ウィキックの近くにサイバーカフェというインターネット・カフェがあり、そこに2人で行く事にしました。 タカはボクより英語が堪能なので一緒にいると結構楽でしたよ(^^)店に入ると韓国人の夫婦が経営していました。どうやら黄色人種同士でも仲間意識があるらしく、日本語のIMEを入れているパソコンが何台もあった為、ボクはカナダに居る間ずっとココのカフェを使いました。 ブライアンとポーリンという夫婦は自宅でホストファミリーとして学生達を受け入れています。また、ブライアンの作るカリフォルニア・ロールが結構美味しく、沢山食べました。ごくたまに、売れ残りのカリフォルニア・ロールをもらったりして。(節約のためとはいえ、随分ひどい生活してます・・・) やはり日本語が使えるのは大きいです。ユースにある1$10分のパソコンでは文字化けすることがあります。まぁ、メールチェックぐらいであれば、よく使いました。因みにポーリンは厳しく英語の間違いを結構指摘されました。 この頃ボクは相槌代わりにすぐ「Yeah」と言ってしまっていました。これがYESの意味を持っていると分かっていてもです。よく怒られましたね。ある意味、面倒見のいい人でもあります。
 
もう毎日が夏休みというか、楽しい生活というのはこういう事なんだろうなぁと思っていました。タカと2人で部屋に戻らず、ロビーまたはキッチンルームで話し込んだものです。

肝心の音楽の方はと言えば、相変わらず公園で練習する毎日がしばらく続いていました。ジョンのようにたまに話しかけてくる人も居ますが、それ以上の発展は何一つありません。また部屋も仕事もありません。 タカと離れ、ふとした瞬間に不安に襲われていました。「前向きに、前向きに」そう頭では思っていても、なかなか良い方向には進んでいきません。ボクは帰国した後の為のお金を海外でも下ろせるシティバンクに預けていました。 そのお金に手を付けた時がカナダ旅行を終える時だとボクは思っていました。

ユースでの生活もどれくらいたったでしょう?2週間ぐらいでしょうか?運命の出会いが訪れたのです。いつもの公園、いつもの場所でギターを弾いているとグレイハウンドという巨大な犬を連れた黒人の男がボクの居る場所に近付いてきました。しばらくは柵の向こうでボクの演奏を聴いていましたが、柵の中に入ってくるではありませんか! ボクはここにあまり人が入ってこないのを知っているから練習を続けられるのですが・・・・。その黒人男性はボクの真横まで来て巨大な犬を座らせると自己紹介をしてきました。ここからはボクのイメージで翻訳・・・

男「俺の名前はパトリック。俺はバス・クラリネットを演奏している。ギタリストを探しているんだ。お前はどこに住んでいるんだ?」

ボク「そこのユースホステル」

男「どのくらいここにいるんだ?」

ボク「たぶん半年くらいはいるだろう」

男「そうか、俺はあるプロジェクトを持っているんだ、是非参加してくれないか?」

ボク「どんなプロジェクト?」

男「クラリネットとギターとドラムによるレコーディングだ!ちょっと待ってくれ」
そう言うと、自分のカバンをごそごそし始めた。

男「俺は今、名刺を探している。名前はなんて言うんだ?」

ボク「シノブ ヤマダ」

男「シナブ?」

ボク「シ~ノ~ブ」

(爆)ボクの名前は外人には伝わりにくいらしい。名刺を見つけると、

男「これが俺の名刺だ。このウェブサイトを見て、連絡をくれ!ところでお前は日本人か?」

ボク「そうだよ!」

男「それは良かった、俺は日本が好きだ!じゃあ。」

そう言うと彼は巨大な犬を連れて歩き去っていきました。ボクは少し興奮状態。流れが良い方向に傾きつつあるのを感じていました。早速その日、サイバーカフェに行き名刺にあるHPにアクセスすることに。するとどうでしょう。今までに3枚レコーディングをしており、ニューヨークにも住んでいたとある。また彼は日本の作家が大好きらしい。「これはチャンスだ」 そう思ったボクはすぐに「明日の昼から16時くらいの間、同じ場所で待つ。」とまるでシティ・ハンターのXYZと書かれた掲示板のように送信した。最後にPatrickの巨大な犬、フェニックスをご紹介します。普通に立つとボクの腰ぐらいに顔があります。

カナダ放浪記#10 〜パトリック・タージョン〜

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