トップ画像はスラロームです。今回はそんなスキーの競技をイメージしてみましょう。
コード進行に対応する
これは某スタンダード楽曲のコード進行です。
理論を学べば、対応するスケールが導き出せます。
注意ポイント
このスケールでアドリブをしてみましょう。
「Aエオリアン弾いて・・・Dドリアン弾いて・・・」
とっても難しいですよね。音階を覚えるだけでも大変です。
勿論、コード1つずつにどのスケールが使用可能かどうかを知る必要はありますが、それはあくまで理論上のお話。実際の演奏論ではありません。
Step.1
最初にやること
- この曲全体のKeyはC Major にあります。C Major Scaleだけ弾きましょう。
ステップアップまで到達した生徒様は演奏可能かと思いますが、ドレミファソラシドで鼻歌を歌うように弾けるようにしておきましょう。色々なポジションを使って、速く弾いたり、遅く弾いたり、ジャンプしたり、ジャズにならなくても良いので、ある程度パラパラ弾ける必要があります。
Step.2
変化音
- 現在演奏しているKeyから外れてくる音を変化音と決めて、狙ってみましょう。
こちらが変化音
ポイント
例えばE7が出てきたら音階的には「ドレミファソ#ラシド」・・・と弾きます。
同様にA7では音階的には「ド#レミファソラシ♭」・・・と弾きます。
まずはこれだけでOKです。スケールを全部弾く必要もありません。この16小節を通してE音とA音は変化しないわけですから、困ったらEかAを出しておけばOK。(E7で変化はしていますが、G音も使用可能)。2段目も毎小節レミファ・・とだけ弾けば、それで全部はまります。
スラローム
スラロームの旗を意識せずにただ直滑降で滑るだけでも、転ばなければスキーは滑れているわけです!これが一発で演奏するようなもの。そして、旗をクリアしていけば(変化音を出せれば)高得点なわけです。音楽には得点はありませんが、コード感を出すことが可能になります。
レッスンではリアルタイムで練習をします。狙うべき音を知り、自分が欲しい場所で狙った音を出せるようになるまでやります。コード感を感じさせるソロやジャズっぽいソロは確かに魅力ですよね。そんな演奏をするには、狙った音を狙った場所で出せるようにならなければいけないのです。
最初の演奏
最初はこれぐらいでOKです
最終的な目標
目標は8分音符で次々とターゲットを狙えるようにすることですが、ここまで到達するには数ヶ月〜1年の練習が必要です。更に自由を求めるとなると、数年はかかります。そんなものなので、じっくり取り組みましょう。