今回は私が大好きなギタリストMike Moreno。Youtubeのテイクの「Airegin」です。何が好きって、楽曲と音楽を構築していく様とか壮大な世界観、そしてラインのセンスです。お届けする前に、まず変拍子のイントロから。
さて次に、12ページの採譜ファイルです。実はこれ生徒に採譜してもらったものなのですが、出来上がったときに「先生、小節数が足りません」という言葉と共に送られてきました(笑)チェックしたらテーマの段階で、小節が足りないことが判明し、まずはアレンジのトランスクライブから始まり、結局ソロまで全て採譜し直しました。
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Analysis
今回も勉強になった箇所を少しピックアップしてみます。
9〜14小節目
ポイント
なんと言っても、あの独特のピッキングによるラインが勉強になります。「人差し指と中指で持っている」ということではなくて、「とことんエコノミーピッキング」ということ。そのピッキングがなければこのラインは生まれないと思います。それぐらいオリジナリティがあります。
40〜45小節目
ポイント
流れるようなライン。コードプログレッションは比較的大きく捉えられています。40、41小節目はFm7。42、43小節目がB♭m7、44小節目がF7。45小節目がB♭m7のように感じ取れます。
57〜64小節目
ポイント
この畳み掛けるようなライン。こういう所が好きなんです。聴かせたいメロディや、特徴的な和音は意識してしつこく弾くことで、強く印象に残ります。
112〜116小節目
ポイント
ここも、前述の通り、とっても印象に残りますね。ラインのストックをされる方は多いですが、メロディのストックも結構大事ですね。シンプルな中で、自分が動いたことのない動きを模索するために、私は今でもマイナーブルースやso whatはよく練習します。
122〜129小節目
ポイント
特に123〜127小節目にかけて、「エコノミーピッキング重視」でピッキングを考えてみてください。凄く勉強になりますよ!オルタネイトでは絶対に出てこないラインです。ただ、私はモレノは好きだけど、モレノになりたいわけじゃないので、発想だけもらって、オルタネイトで弾きます^^
177〜184小節目
ポイント
モレノの右手がクルクルと回転しているように見えるときがあります。(ミニ・スウィープの連続)このラインもピッキングが影響を与えているライン。分かっていても弾けない・・・。
96、97小節目
逆に私が絶対に盗まない箇所はこのライン(こんな説明要らないカモですが・・・)このラインってモレノ感が出過ぎてしまうんですよね。一聴しただけで分かるから恥ずかしくて弾けない(苦笑)というのもあるし、自分の音楽をしたいときに不要になるものは盗みません^^生徒が弾いていたら、「そんな上っ面だけ盗まないように!」と指摘してしまうかもです。
おすすめ
アルバムバージョンはこちらの盤に入っています。
私はこのライブが好きです。5:22あたりからのドラムとの掛け合いは凄いですね!