音を飲むってどういうこと?
ポイント
音を飲むことこそジャズであると言っても過言ではありません。
極端な例ですが、教室でみっちり3年間在籍してジャズを学んでいる生徒さんがいます。また、教室にいらしたばかりで我流ですが、長い間ジャズを聴いてきた別の生徒さんがいます。この2名の演奏を聴き比べてみた時、
音楽的には、後者の教室にいらしたばかりの方のほうが良い!
そんなことが実際に起こりました。勿論、演奏の質としては3年間学んだ方の方が明らかに上手です。違いは「アーティキュレーション」を習得しているかどうかです。言葉ではとても説明しにくい為、教本などではその重要性は記載してあっても、それが具体的にどうなのかは書いてありません。前述の教室にいらしたばかりの方のほうが、ジャズをよく聴いていて、ジャズってこんな感じかな?・・・と自分なりに沢山試行錯誤をされてきたのです。
ポイント
難しい音使いなどしなくても、アーティキュレーションが既に身体に入っていれば、メジャースケールだけで十分にジャズになります。
英会話でも、日本でしっかり勉強するより、あまり上手く喋れないけれど、とりあえず現地に行った方が、それなりに喋れるようになり、またそのスピードも早いと思います。
耳と身体で覚えていくもの
頭でっかちになる必要はありません。このアーティキュレーションが無ければ、クラシック・ミュージシャンにジャズの譜面を渡せばジャズミュージシャンは不要になってしまいます。ですが、実際にはそんなことは絶対に起こりません。フレーズとノリ、そしてアーティキュレーションが一致して初めてジャズになります。注意深くジャズのニュアンスを聴くように心掛けてください。
Youtube動画
以前、「音を飲むこと」について動画を撮影しました(初Youtube投稿ということで、画質悪い、編集も悪い、音も悪いと悪い方に三拍子揃ってしまっていますが、一番大事な内容は伴っていると思います。)