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似ているのは当たり前

当サイトでは、採譜したものを少しずつ提供しているのですが、分析していると日本人と全く同じような指導方法をしているのではないか?と思うことがあります。

特に思うのはオランダのギタリストお2人。Jesse Van RullerとMartijn Van Iterson。聴けば聴くほど日本のジャズ教育と合致している気がします。まぁ、ジャズ教育というのは大げさかも知れませんが、私が習ったときに大切にしていた部分や、今、指導する側となり大切にしていることがしっかりと練習されている気がします。日本でJesseが人気なことと全く関係ないようでいて、実は多少は関係しているのではないでしょうか?フレーズの美的センスが日本と似ています。

Jesse Van Ruller

Martijn Van Iterson

話は少し変って、ある知人の話。この方は管楽器プレイヤーです。脈絡がないようで一応話は繋がっています。この方、もとはクラシック出身なので耳が非常に良いのですが、いかんせんジャズを聴く量が少な過ぎなのです。私はこの方に色々、曲を聞かせてあげたり、一緒に演奏したりしていますが、

「この人は○○に似ている・・・・あの人は○○に似ている」

との発言をします。ブラインドテストのようですが、意外と当たっているので、「最初は良い耳をしているなぁ」と思っていたのですが、いつまでたっても○○に似ている・・・なんです。確かに○○に似ているというのは、比較的わかり易い言い方です。でも、この演奏は○○に似ているなぁと決めてしまうことで、重要な箇所を見逃してしまっている気がするのです。上達する上では必要な箇所を。

それは、そのミュージシャンの個性。多くの偉大なミュージシャンの影響を受けてきたのですから、その似ているミュージシャンの影響から本人がどのように発展させてきたのかをキャッチ出来ていないようなのです。ジャズミュージシャンは、過去の偉大な演奏を自身の中に取り入れ、更に発展させてきたのですから、言ってしまえば「誰かに似ているのは当たり前のこと」なんです。似ている度合いは様々ですが・・・。

こんな文章を書いていると師・佐藤允彦さんが言っていたことを思い出しました。細かい言葉は違うと思いますが、「通常、曲作りは何かをヒントに発展させて作りあげる。でも私は曲を作ったら、自分の中で過去聴いたことがある全ての音楽と一致しないことを確かめる」そうなんです。すごいでしょ?この言葉を聞いた時、感動しました。そうありたいものです。

佐藤さんの言葉は作曲に関することですので、少し置いておいて。ジャズの演奏で、似ている箇所を挙げ始めたらきりがないでしょう。多くの曲を聴いている人ほど、似ている箇所を多く挙げることが出来ると思います。そんな事よりも、どう面白く発展させているかを聴いた方が良いのでは?と私はいつもお話するのですが・・・・ピンとは来ていない模様なので、いつもそんな話になります。

と、こんな話になったのも、前述のJesseとMartijnの演奏の共通項と、個々の発展方法の違いを言うことが出来れば、「日本で学べるジャズとオランダのジャズが似通っているのでは?」という見解も理解して頂けるような気がしたからです。

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